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東京都内のおすすめ美術館・博物館情報[2023]建築や現代アートなど展覧会スケジュールも

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本記事では、東京都内の美術館・博物館にフォーカス。東京駅や渋谷、上野など、アクセスしやすいエリアにある美術館など、各美術館の特色や所蔵作品、展示内容、おしゃれな建築なども合わせて紹介する。また、2023年現在に開催中の展覧会に加えて、今後開催予定の西洋美術や現代アートをテーマとした展覧会などのアート&イベント情報を美術館・博物館ごとにピックアップする。

東京都内おすすめ美術館・博物館一覧[エリア別]

  1. 東京駅周辺の美術館・博物館
  2. 港区の美術館・博物館
  3. 渋谷エリアの美術館・博物館
  4. 上野エリアの美術館・博物館
  5. 江東エリアの美術館・博物館
  6. 新宿エリアの美術館・博物館
  7. 目黒エリアの美術館・博物館
  8. 墨田エリアの美術館・博物館

東京駅周辺の美術館・博物館

<東京国立近代美術館>

東京国立近代美術館は、東京の中心部、皇居、北の丸公園、千鳥ヶ淵など、日本文化や自然豊かな環境に位置する日本で最初の国立美術館。横山大観や岸田劉生らの重要文化財を含む13,000点超のコレクションが魅力だ。19世紀末から今日までの日本の近代美術の流れを概観できるほか、海外の作品も多数所蔵。絵画、版画、水彩、素描、彫刻、写真、映像、書、及び関連する資料などの多分野にわたる所蔵作品は、年間約250点が国内外の美術館に貸し出され、展覧会の主役級の作品として活用されている。

建築は谷口吉郎によるもの。ピロティ構造を支える太い列柱や、梁の凹凸の表現が特徴で、コンクリート仕上げのモダンな外観から和の趣が感じられる建物となっている。

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」

サグラダ・ファミリア聖堂、2023年1月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família
サグラダ・ファミリア聖堂、2023年1月撮影
© Fundació Junta Constructora del Temple Expiatori de la Sagrada Família

企画展「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、ガウディの建築のうち、サグラダ・ファミリアに焦点を合わせた展覧会。「未完の聖堂」と言われつつ、完成の時期が視野に収まってきたこの聖堂を中心に、100点超の図面や模型、写真、資料、映像を通してガウディの建築思想と造形原理を探ってゆく。

会期:2023年6月13日(火)〜9月10日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1

<東京ステーションギャラリー>

東京ステーションギャラリーは、1988年に東京駅丸の内駅舎内に誕生した美術館。駅を単なる通過点ではなく、香り高い文化の場として皆さまに提供したいという願いが込められて開館した。東京駅の歴史を体現する煉瓦壁の展示室が魅力だ。

企画展「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」

企画展「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」
甲斐荘楠音 《幻覚(踊る女)》 1920年頃 京都国立近代美術館

大正期から昭和初期にかけて日本画家として活躍し、妖艶な絵画作品を手がけたことで知られる甲斐荘楠音(かいのしょう ただおと)。企画展「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」は、26年ぶりとなる甲斐荘の回顧展だ。絵画作品ばかりでなく、スクラップブックや写生帖、写真、映像、映画衣裳、ポスターなど、甲斐荘にまつわる作品や資料を一堂に集めて等しく展示し、多面的な個性を持った表現者としての甲斐荘に光をあててゆく。

会期:2023年7月1日(土)〜8月27日(日) 会期中に展示替えあり
[前期 7月1日(土)〜30日(日) / 後期 8/月1日(火)~27日(日)]
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 丸の内北口 改札前

<アーティゾン美術館>

アーティゾン美術館の「アーティゾン」は、アートとホライゾンを組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取ってほしいという意志が込められている。古代美術、印象派、日本の近世美術、日本近代洋画、20世紀美術、そして現代美術までを取り扱い、美術の多彩な楽しみを提供する。

都心にある親しみやすい美術館を目指し、「ミュージアムタワー京橋」の低層階(1F~6F)が母体となっている。1F~2Fは高さ8mの高透過大型ガラスで囲まれ、吹き抜けで一体化されているため、開放感溢れる空間となっている。東京駅八重洲口からのアクセスが容易なほか、日本橋や京橋からもアクセスできるのが便利。

「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」

フランティセック・クプカ 《赤い背景のエチュード》 1919年頃 石橋財団アーティゾン美術館
フランティセック・クプカ 《赤い背景のエチュード》 1919年頃 石橋財団アーティゾン美術館

「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」は、20世紀美術の主要な動向である抽象絵画の歴史をたどる展覧会。抽象絵画の発生から1960年代ごろまでの展開に着目し、フランスを中心とするヨーロッパ、アメリカ、そして日本における動向を軸に紹介する。

展覧会「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」
会期:2023年6月3日(土)〜8月20日(日)
会場:アーティゾン美術館 6・5・4 階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2

<静嘉堂文庫美術館>

「静嘉堂文庫美術館」は、古典主義様式の最高傑作として高く評価され、国の重要文化財に指定されている丸の内の「明治生命館」内にある美術館。岩崎彌之助と岩崎小彌太の父子二代によるコレクションを中心とした約20万冊の古典籍と6500点の東洋古美術を収蔵している。もとは図書館として活動していたが、1977年に展示館が併設されると、美術品の一般公開がスタートした。

特別展「明治美術狂想曲」

特別展「明治美術狂想曲」
重要文化財 橋本雅邦 《龍虎図屛風》 1895年(明治28年) 静嘉堂文庫美術館蔵
[前期展示]

特別展「明治美術狂想曲」 は、現在の「美術」に繋がる制度や文化が育まれた明治時代に着目し、静嘉堂のコレクションを紹介する展覧会。西洋化が進み技巧を尽くした工芸品が欧米へと輸出されると同時に、古美術品の再評価や保護、日本美術史の編纂を行った作品など、明治時代の絵画や工芸品などを展示する。

会期:2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
[前期 4月8日(土)〜5月7日(日) / 後期 5月10日(日)〜6月4日(日)]
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館 1F会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

港区の美術館・博物館

<国立新美術館>

「国立新美術館」は、東京・六本木にある美術館。コレクションを持たない代わりに、企画展や公募展を行う大型ギャラリーとして機能しており、話題性の高い展覧会を定期的に開催している。ファッションショーなどの会場としても使用されるなど、黒川紀章による美しい建築もポイントで、波打ったガラス張りの壁により日中は明るい太陽光が、夕方には夕日が差し込み、日が暮れるとライトアップされるなど、時間帯によって異なる表情を見せてくれる。

企画展「テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ」

企画展「テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ」
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《湖に沈む夕日》 1840年頃 Photo: Tate

企画展「テート美術館展 光 ─ ターナー、印象派から現代へ」は、イギリス・テート美術館のコレクションから「光」をテーマに約120点の作品を取り上げ、18世紀末から現代に至る美術家の表現の軌跡を紹介する展覧会だ。絵画や写真、インスタレーションなどを展示し、美術家が光をどのように表現してきたのかを紹介。「光の画家」と呼ばれるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーから、クロード・モネをはじめとする印象派の画家らをピックアップする。

会期:2023年7月12日(水)〜10月2日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2

企画展「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」

カクテル・ドレス─ピート・モンドリアンへのオマージュ 1965年秋冬オートクチュールコレクション
© Yves Saint Laurent © Alexandre Guirkinger
カクテル・ドレス─ピート・モンドリアンへのオマージュ 1965年秋冬オートクチュールコレクション
© Yves Saint Laurent © Alexandre Guirkinger

「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」は、イヴ・サンローラン美術館パリの協力のもとで開催される、イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)の回顧展。クリスチャン ディオール(Christian Dior)でのデビューから、ブランドとして初のコレクション、そして独自のスタイルを確立するに至るまでの軌跡を、モンドリアン・ルックをはじめとする110体のルックに加えて、アクセサリー、ドローイングや写真から紹介する。

会期:2023年9月20日(水)~12月11日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2

展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」

フランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》1798年 油彩/カンヴァス 186×132cm パリ、ルーヴル美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom
フランソワ・ジェラール《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》1798年 油彩/カンヴァス 186×132cm パリ、ルーヴル美術館
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom

展覧会「ルーヴル美術館展 愛を描く」では、フランス・パリのルーヴル美術館が有する膨大なコレクションのなかから選んだ74点の絵画作品を通して、「愛」の多彩な表現を紹介。古代神話やキリスト教の主題から、優雅な恋の場面、そしてロマン主義の悲劇まで、16〜19世紀の名画を一堂に集めて展示する。

会期:2023年3月1日(水)~6月12日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2

<森美術館>

森美術館は、「森美術館」は、六本木ヒルズ内森タワーの最上階に位置する、現代美術を中心に扱う美術館。「現代性」と「国際性」をコンセプトに、世界の先鋭的な美術や建築、デザインなどの展覧会を、独自の視点で企画している。なお、同館は53階に位置し、52階には森アーツセンターギャラリー、東京シティビューが開館しているため、同じエリアで展覧会巡りも楽しむことができる。

展覧会「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」

ワン・チンソン(王慶松)《フォロー・ミー》2003年
所蔵:森美術館(東京)
ワン・チンソン(王慶松)《フォロー・ミー》2003年
所蔵:森美術館(東京)

展覧会「ワールド・クラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」では、国語・算数・理科・社会と、哲学・音楽・体育・総合を加えた全8教科のセクションに分けて現代アートを紹介。未知の世界に対して、多様な“教科”という観点から出会うことを試みる。

会期:2023年4月19日(水)~9月24日(日)会期中無休
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階

<森アーツセンターギャラリー>

森アーツセンターギャラリーは、六本木ヒルズ森タワー52階展望台と同じフロアに位置するギャラリー。世界の名だたる美術館の貴重なコレクションの企画展から、漫画・アニメ作品、映画、ファッション、デザインまで幅広く展示するため、お気に入りの展覧会が開催されるはず。

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