1876年、イギリス・ロンドンでレザー ウェアブランド「ジェームス・グロース(James Grose)」が創業。
ジェームス・グロースは、ロンドンに拠点を置くイングランドの老舗レザーウェアブランド。
19世紀末から20世紀にかけてモーターバイクとパーツのディーラーとして成功を収めた「ジェームス・グロース」は、UKモーターサイクル全盛期に、モーターサイクリストのためのウェアやアクセサリーを扱うリテーラーとして発展。1950年代には、スポーツ用品全般を取り扱うロンドン有数のデパートメントストアとして親しまれた。
その後、ロンドンのメインロードであるユーストンロードとグレイトポートランド・ストリートが交差する地のランドマークとして長らく君臨するも、イギリス全土を覆った経済停滞の波に抗えず、1971年にそのブランドの歴史に幕を閉じる。
転機が訪れたのは2013年。工場に保管されていた1950年代のヴィンテージモデルが発見されたことからブランド復活へ。現在はロンドン市内唯一と言われる、モーターサイクルジャケット専門ファクトリーで製造されている。
代表的なアイテムは、当時のアーカイブのクラシックスタイルを再現したライダースジャケット。特に人気を博しているモデル「ニューマニラ」は、襟付きダブルタイプの古典的なモーターサイクルジャケットで、全体的にタイトなシルエットに仕上げた通称「ロンジャン」。ウェストバックルはフロントでなくバックサイドにあるほか、着丈も長めになっているなど、英国の歴史を感じさせるライダースジャケットとなっている。