レイバンは、1937年にレンズのメーカー、ボシュロムから発表されたアイウェア、サングラスを中心としたブランド。
レイバンはアメリカを拠点とするのアイウェアのブランド。レイバンのブランド名は「光を遮る」という意味があるように、サングラスを目的としてブランドがスタートした。
レイバンをブランドとしてローンチしたボシュロム(アメリカを拠点)は現在コンタクトレンズ(視力矯正系器具など)のメーカーとして有名だが、もともとはレンズのメーカーで、レンズの分野では技術的には高いレベルをもっていた。(尚、レイバンブランドはボシュロムから、イタリアのルックスオティカグループが1999年に買収している)
レイバンの基盤はこのレンズの技術にベースを置くもので、他のサングラスに比べて、工学的にもしっかりとした作りをしていた。偏光サングラスなどは、光のまぶしさを取り除くだけではなく、反射光も除去し、視界クリアにする働きを持つ。
サングラスを開発したきっかけは、1923年に、米軍のパイロットが飛行中に、太陽光線によって、視力を悪くしたことだった。上空高くの、より太陽光線を強く浴びるパイロットの眼を守るニーズが生まれた。対策として、レンズメーカーのボシュロムに太陽光線を処断するレンズの開発を要請され、ボシュロムは今のサングラスの開発に取り掛かった。これがブランドレイバンの起源となる。30年には紫外線、赤外線をカットするレイバングリーンが登場。これは米空軍に採用される。
50年代は、一般人にもサングラスが普及し、アメリカのライフスタイルのシンボル的な存在となり、ファッションとしての地位を得始める。フレームのフォルムや素材など、多種多様なデザインが発表される。ジェームズディーンなどハリウッドスターも愛用した。61年、「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが着用。80年代には「卒業白書」「トップガン」で、トム・クルーズが着用した。
トムクルーズが、卒業白書で着用したものが「ウェイファーラー(Wayfarer:52年発表写真左)」というモデルで、トップガンで着用したのが「アビエイター(Aviator:37年発表、写真右)」というモデルで、ともに大きく話題になる。
レイバンが発表から今日に至るまで、サングラスの代表ブランドとして地位を確立してきたのは、そのファッション性はもちろん、機能性が他よりも高かったことが大きい。
同じアイウェアのブランドであるアラン ミクリとコラボレーション行ったこともある。またファッションブランドとのコラボレーションも数多く、2007S/Sだけでもルエラ、ランバンがレイバンのウェイファーラーを取り入れた。