1980年、アナ・スイが自身の名を冠したブランドを設立。
アナ スイ(ANNA SUI)はニューヨークのファッションブランド。アパレル全般からアクセサリー、雑貨、コスメまで幅広く展開。
アナ スイのデザインはフェミニン、ロマンティックな部分を追求しながらもロックのエッセンスを注入。70年代のニューヨーク・パンクシーンの影響を強く受ける。ロックミュージックとポップカルチャーがベースにある。特に初期のデザインはロックテイストから始まったが、現在のデザインはキュートでフェミニンなのが多い。特にコスメ、雑貨が日本では人気。
創業者のアナ・スイは1955年アメリカのデトロイト生まれ。中国系アメリカ人の家庭に生まれる。幼い頃からロックミュージックとポップカルチャーをこよなく愛し、現在でも彼女のファッションに影響を与えている。彼女のデザインはフェミニン、ロマンティックな部分を追求しながらもロックの精神を注入しているのが特徴。70年代のニューヨーク・パンクシーンの影響を強く受ける。
奨学金を得て17歳でニューヨークに引っ越す。1973年、パーソンズに入学。パーソンズでは、後に共同制作者となるカメラマンのスティーブン・マイゼルと出会う。パーソンズ卒業後、ジュニア向けのスポーツウェア(カジュアルウェア)の会社でデザイナーとしてのポジションを得る。
1980年にブティックでショーを開き、自身のラインを発表。このラインはニューヨークの百貨店のメイシーズが買い付け、その後10年に渡り、スイはアパートで自身のデザインを続ける。
1991年、『ヴォーグ』アメリカ版のファッション・ディ レクターのポール・カバコ、モデルの友人の協力によって、初のランウェイ・ショーを開催し、コレクションデビュー。このショーはニューヨークタイムズに採用されるなど注目を集める。90年代前半のグランジ・ムーブメント、パンクファッションのリバイバルの流れと呼応し、ミュージック・シーンに乗ったアナ スイのデザインは人気となった。
1993年には、CFDA(The Council of Fashion Designers of America)アワードの新人賞にあたるペリー エリス賞を受賞。95年にセカンドライン「スイ・アナ・スイ」、97年に「アナ・スイ・パーティー」、ソックスコレクション、秋にジーンズラインと「アナ・スイ・シューズ」を発表。日本では、97年に東京表参道と大阪の心斎橋にブティックを開く。
1998年にはコスメアイウェアを発売し、新しい「ストリート・コスメティック」というメイクを確立。99年、香水の製造開始。2000年、香水のセカンドライン「スイ・ドリーム」がスタート。
2007年、伊勢丹とコラボレーションで若年層向けの新ブランド「ドーリーガール・バイ・アナ スイ(DOLLY GIRL BY ANNA SUI)」を発表。リースナブルな価格で若年層にアナ スイの服を着てもらうための新ブランドになる。
2009年、長年の功績が認められてCFDA功労賞を受賞。
2023年、デュフュージョンファッションラインとなるアナ スイ エヌワイシー(ANNA SUI
NYC)がデビュー。コンセプトは「スーヴェニア ニューヨークシティ(SOUVENIR NYC)」で、”SOUVENIR”とはお土産やギフトといった意味がある。自由でハッピーなファッションを提案。ニューヨークでショッピングするようなワクワク感を提案する。