展覧会「歌川広重 山と海を旅する」が、東京の太田記念美術館にて、2023年8月1日(火)から8月27日(日)まで開催される。
幕末に庶民の人気を得た浮世絵風景画の名手・歌川広重は、江戸の名所と共に諸国の山や海などの自然に着目した作品を盛んに描いた。東海道の名所を描いた作品でよく知られる広重だが、40代以降、広重は甲州や房総など日本各地へ旅に出て、自然を写した。その経験は以降の作品にも反映されているという。
展覧会「歌川広重 山と海と旅する」では、山と海をキーワードに、著名な作品からあまり展示されることのない作品までを幅広く展観。広重が晩年にかけて手掛けた揃物「山海見立相撲」全20図を国内で初めて一挙公開するほか、《六十余州名所図会》といった諸国の風景を描いた作品を展示する。
また本展では、広重が実際に訪れた名所や、既存の地理書の挿絵をアレンジして描いた名所など、作品制作の過程についても紹介。浮世絵に描かれた絶景を通して、険しい山に建つ神社、海上の大鳥居など、各地の山と海に根付いた様々な信仰の形についても解釈を深めることができる。
「歌川広重 山と海と旅する」
会期:2023年8月1日(火)~8月27日(日)
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日
入館料:一般 800円、大高生 600円、中学生以下無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)