展覧会「歌川国芳展 —奇才絵師の魔力」が、大阪中之島美術館にて、2024年12月21日(土)から2025年2月24日(月・振)まで開催される。
江戸時代末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳(うたがわ くによし)。当時の浮世絵界では美人画と役者絵を頂点とするなか、国芳は『水滸伝』の英雄を描いた作品で注目を集め、武者絵を人気ジャンルへと高めた。また、3枚続きの大画面による武者絵、機知に富んだ戯画、西洋画法を取り入れた風景画など、趣向を凝らした作品を残している。
展覧会「歌川国芳展 —奇才絵師の魔力」は、大阪では13年ぶりとなる、国芳の大規模な展覧会。武者絵や戯画をはじめ、さまざまな画題の浮世絵版画、貴重な肉筆画など、約400点を紹介する。
国芳は、3枚続きの大画面を活かしたダイナミックな構図や、物語の決定的な瞬間を捉える描写などにより、武者絵の表現を大きく広げた。本展では、出世作となった連作「通俗水滸伝豪傑百八人之一個(壱人)」から、最晩年の大作《四条縄手の戦い》まで、国芳の武者絵が一堂に会する。
国芳は、ユーモラスでありながら、時に風刺を潜ませた戯画も得意とした。猫や金魚といった生き物ばかりでなく、道具や玩具をも擬人化したり、絵に二重の意味を持たせたりと、国芳は数多くの戯画を残している。会場では、《みかけハこハゐがとんだいゝ人だ》など、国芳の戯画を目にすることができる。
大の猫好きであった国芳は、戯画から役者絵、美人画まで、自身のさまざまな作品に猫の姿を描いた。本展では、新発見作品の《流行猫の変化》をはじめ、猫を描いた国芳の作品も紹介する。
展覧会「歌川国芳展 —奇才絵師の魔力」
会期:2024年12月21日(土)~2025年2月24日(月・振) 前期・後期で大幅な展示替えあり
[前期 12月21日(土)~1月19日(日) / 後期 1月21日(火)~2月24日(月・振)]
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、12月31日(火)、1月1日(水・祝)
観覧料:一般 1,800円(1,600円)、高校・大学生 1,500円(1,300円)、小・中学生 500円(300円)
※( )内は、前売および20名以上の団体料金
※前売券は、10月22日(火)10:00から12月20日(金)23:59まで販売
※チケットは、展覧会公式オンラインチケット(etix)、大阪中之島美術館チケットサイトほかにて販売
【問い合わせ先】
大阪市総合コールセンター(なにわコール)
TEL:06-4301-7285(受付時間 8:00~21:00 / 年中無休)