エシレ(ÉCHIRÉ)のバターは、優れた乳製品の産地として知られるフランス中西部・エシレ村で生産されるクリーミーな口あたりと、芳醇な香りが特長の発酵バターブランド。クリームを乳酸発酵させてからつくる発酵バターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり、芳醇な香りをもつ。
エシレ酪農協同組合は1894年からバター作りをはじめ、代々伝わる乳酸菌を大事に使いながら、昔ながらの製法で変わらぬ味を守り続けている。原料として使用されるのは、工房から半径30km以内の酪農家の牛から搾乳された牛乳のみ。一頭当たりの最低限の放牧地の面積が決められるなど細かな約束事を守りつつ、乳牛の育成している。搾った牛乳は24時間以内に工房に届き、フレッシュなうちにバターへと加工される。
また、バター作成時には昔ながらの木製チャーン(攪拌機)を使用。現代ではステンレス製のチャーンが一般的だが、木製を使うことにより、エシレにしかないまろやかな味わいを生み出している。
1900年のパリ万国博覧会での1等賞受賞をはじめ、多くの万国博覧会で何度も受賞を重ねている。1979年には、フランス国内のバターとしてはじめて、フランス政府により農産物に付与される認証「原産地呼称統制」AOP(現在:A.O.P.)を取得。