企画展「博覧会の世紀1851-1970 ─日本人を魅了した世界の祭典」が、長崎歴史文化博物館にて、2021年11月28日(日)まで開催される。
さまざまな国々が参加し、異文化や最新の技術にふれることができる博覧会。その歴史は1851年のロンドン万国博覧会に遡り、以後、フランスやアメリカなどの欧米諸国で開催されてきた。また、博覧会は日本が西洋に広く紹介され、認識された場でもあり、ジャポニスムやアール・ヌーヴォーといった潮流を引き起こす契機ともなった。
日本で博覧会が開催されるようになったのは、近代化が推進された明治期のこと。1872年の文部省博覧会に続き、殖産興業を目的とした全5回の内国勧業博覧会が開催された。大正・昭和期には、天皇の即位を記念した博覧会が各地で開催され、近代的な生活様式の流行と相まって、博覧会は都市の娯楽文化として浸透することに。そして第二次世界大戦が終結すると、平和と復興を願う博覧会が日本各地で開催。1970年には、日本万国博覧会が大阪で開催され、日本の高度経済成長を象徴する国家イベントとして記憶されることとなった。
企画展「博覧会の世紀1851-1970 ─日本人を魅了した世界の祭典」では、時代とともに移り変わる人びとの価値観や生活スタイルなどを映しだしてきた、博覧会の歩みを紹介。大正初期から博覧会に携わってきた乃村工藝社の所蔵する博覧会資料を中心に、博覧会にまつわる絵画や工芸、歴史資料を展示し、19世紀から20世紀にかけての博覧会の歴史をたどってゆく。
企画展「博覧会の世紀1851-1970 ─日本人を魅了した世界の祭典」
会期:2021年10月2日(土)~11月28日(日)
[前期 10月2日(土)~31(日) / 後期 11月2日(火)~28(日)]
会場:長崎歴史文化博物館 3階企画展示室
住所:長崎県長崎市立山1-1-1
休館日:10月18日(月)、11月15日(月)
※11月1日(月)は展示替えのため休室
開館時間:9:30~18:00(最終入館は閉館30分前まで)
料金:一般(高校生以上) 1,000円、小中学生 600円
※県内小中学生、長崎れきぶん友の会会員は無料
※15名以上の団体、身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳の持参者は前売料金(一般 800円、小中学生 480円)
※リピーター割:前期購入したチケットの半券提示で後期再入場が当日料金の半額
■終了した会場
・大阪市立住まいのミュージアム 大阪くらしの今昔館
会期:2021年2月20日(土)〜2021年4月4日(日)
住所:大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センタービル 8階
・新潟県立歴史博物館
会期:2021年4月24日(土)~6月6日(日)
住所:新潟県長岡市関原町1-2247-2
【問い合わせ先】
長崎歴史文化博物館
TEL:095-818-8366