C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)は、1971年、イタリア・ボローニャで創設。創設時は「チェスター・ペリー(Chester Perry)」という名称だった。
C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)は、イタリアのファッションブランド。
ミリタリーやワークウェアの機能性、素材、デザインを組み合わせた独自のコレクションが人気。
ミリタリーウェアの持つ独自な機能性や素材に魅せられた創業者のマッシモ・オスティは、ミリタリーウェアのアーカイブを収集し、そのディテールを再構築することで、洋服のデザインをスタート。アーカイブの特有の使い込んだ風合い、色褪せたような独特なカラーリングに着目しし3万点以上のアーカイブを集めて研究したと言われている。
C.P. カンパニー独自の解釈で構築したアイテムは、機能性が高く、実用的でありながらもデザイン性も合わせ持つ。 また、こなれた風合いやカラーリングを再現するため、世界初の「ガーメントダイ(GARMENT DYE)」を採用。異なる組成を同時に染色し、それぞれの組成に別々の化学的アプローチを働きかけることで“トーン・オン・トーン”の印象的なカラーに染め上げる“Double dye in a single bath”という手法を駆使した。この手法により、マッシモ・オスティ、さらに注目を集める。創業期には他に類のない配色パターンであったため多くのファンを獲得。C.P. カンパニーのC.P.とは“Color of Passion”の頭文字であり、ブランドのコンセプトとした。「イタリアンカジュアルの先駆者」とも評されている。
1971年、イタリア・ボローニャで「チェスター・ペリー(Chester Perry)」創設。 創設後、ほどなくしてマッシモ・オスティは「アーバン・スポーツウェアを生み出したデザイナー」として評価された。
1978年、ブランド名をC.P. カンパニーへと名称変更。
1988年には、C.P. カンパニーがスポンサーを務めたイタリアのクラッシクカーレースの祭典「ミレミリア(mille miglia)」において、ガスマスクからヒントを得たフードにゴーグルレンズを配したドライビングウェア「ゴーグルジャケット(GOGGLE JACKET)」を提供。ゴーグルレンズは風雨からドライバーの目を守り、左袖につけたレンズからは時計を透かして見ることができた。さらに、胸と腰部分に2つずつ付けたポケットには地図や水筒、身分証などレースに必要なあらゆる装備を携帯することもできたことから、ドライバー達の大きな支持を得て、C.P. カンパニーは「ゴーグルジャケット」とともに広く知られるようになった。
1994年、イタリア・ミラノに最初のショールームを開設。
2005年、マッシモ・オスティが他界。彼の遺産はマッシモ・オスティ・アーカイブを通して今日まで引き継がれている。ボローニャにあるマッシモ・オスティ・アーカイブには、5,000の製品と約300の繊維工場からの50,000を超えるファブリックサンプルを含むテキスタイル・アーカイブが遺されている。後継者として、Cチーフデザイナーにモレロ・フェラーリやロメオ・ジリらが参加。
2012年11月、アレッサンドロ・プンゲッティ(Alessandro Pungetti)とポール・ハーヴェイ(Paul Havey)が新たなデザインチームとして加入。2人は、新素材の開発に全力を傾けるだけでなく、ブランドを近代化すること目指した。
2015年、イタリアのピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)で40周年スペシャルイベントを開催。1988年からのコレクションのスターである「ゴーグルジャケット」そのものをスポットライトの下で見せる独創的な演出が話題を呼んだ。
2023年、八木通商が、独占輸入販売権及びマスターライセンス権を取得。2024年春夏コレクションより、日本市場において展開する。