企画展「ポーラ美術館特別協力 new-fashioned:日本洋画 美の系譜」が、岐阜県美術館にて、2021年12月10日(金)から2022年3月13日(日)まで開催される。
西洋文化が一気にもたらされ、日本文化に大きな変容が生じた明治時代の日本。美術の領域でも、伝統的な日本画の技法ではなく、西洋で誕生した油彩画の技法を選び、この描画材料と技法によって生みだされる表現を模索する日本の画家が現れるようになった。
企画展「ポーラ美術館特別協力 new-fashioned:日本洋画 美の系譜」は、現代の視点から日本の洋画の系譜をたどる展覧会だ。日本に美術が制度として定着してゆくころに始まり、関連する西洋の絵画や、時代を読みとくヒントとなる現代の芸術作品を織り交ぜつつ、日本人画家の内面における美意識の形成と多彩な表現への展開を紹介する。
本展では、岐阜県美術館コレクションと箱根のポーラ美術館絵画コレクションから選りすぐった作品約150点を通して、日本の洋画の展開を紹介。洋画からは、山本芳翠《裸婦》を筆頭に、黒田清輝、藤島武二、青木繁、藤田嗣治、梅原龍三郎、岸田劉生、山口薫などの作品を公開する一方、ポール・セザンヌやピエール=オーギュスト・ルノワール、エドヴァルト・ムンク、パブロ・ピカソなどの西洋絵画も展示する。
ところで「油彩画」は、ヨーロッパで誕生した絵画技法のひとつであるが、その一方、日本の画家によって描かれた油彩画は「洋画」と呼ばれ、西洋で制作された油彩画とは長らく分けて考えられてきた。その背景には、日本における西洋絵画の受容の歴史や、美術教育制度、作品の発表形態の影響があった。会場では、初公開資料なども交えつつ、日本における洋画誕生の軌跡をたどる。
企画展「ポーラ美術館特別協力 new-fashioned:日本洋画 美の系譜」
会期:2021年12月10日(金)〜2022年3月13日(日)
会場:岐阜県美術館 展示室3
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
開館時間:10:00〜18:00
※12月10日(金)は10:30から開場
※夜間開館:12月17日(金)、1月21日(金)、2月18日(金)は20:00まで開館
※いずれも展示室の入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月27日(月)〜1月4日(火))
観覧料:一般 1,000円(900円)、大学生 700円(600円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、難病に関する医療費受給者証の交付者およびその付添者(1名まで)は無料
【問い合わせ先】
岐阜県美術館
TEL:058-271-1313