企画展「PARALLEL MODE:山本芳翠—多彩なるヴィジュアル・イメージ—」が、岐阜県美術館にて、2024年9月27日(金)から12月8日(日)まで開催される。
明治時代、フランスと日本を舞台に活躍した洋画家、山本芳翠(やまもと ほうすい)。嘉永3年(1850年)岐阜に生まれた芳翠は、日本初の美術教育機関「工部美術学校」の第1期生として、イタリアの画家アントニオ・フォンタネージに学んでいる。明治11年(1878年)に渡仏すると、アカデミスムの画家ジャン=レオン・ジェロームに師事し、西洋の本格的な油彩画技法を習得した。
明治20年(1887年)に帰国した芳翠は、美術団体の創設に関わる一方、沖縄や日清・日露戦争の巡視・従軍画家としても活動。さらに、新聞挿絵を手がけるほか、日本で初めてオペラの舞台装飾に携わるなど、西洋の油彩画の技術を日本社会のさまざまな場面で活用し、広範な活動を行っている。
企画展「PARALLEL MODE:山本芳翠—多彩なるヴィジュアル・イメージ—」は、約30年ぶりとなる芳翠の回顧展。多くの芳翠作品を収蔵する皇居三の丸尚蔵館の特別協力のもと、油彩画、版画、素描、日本画、背景画など、多岐にわたるジャンルで活動した芳翠の表現を紹介する。
会場では、初期から晩年にいたる、芳翠の代表作を一堂に集めて展示。重要文化財《裸婦》や旧登録美術品《浦島》を筆頭に、《西洋婦人像》、《磐梯山破裂之図》、《自画像》など、約200点の作品を紹介する。また、滞欧期最大の作品であり、幼少期の岸田劉生がこの作品を見て画家を志したという《天女》も公開する。
「清流の国ぎふ」文化祭2024 皇居三の丸尚蔵館特別協力
企画展「PARALLEL MODE:山本芳翠—多彩なるヴィジュアル・イメージ—」
会期:2024年9月27日(金)〜12月8日(日)
会場:岐阜県美術館 展示室1・2
住所:岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
開館時間:10:00〜18:00
※10月18日(金)、11月15日(金)は20:00閉館
※展示室への入場はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日に休館)
観覧料:一般 1,200円(1,100円)、大学生 1,000円(900円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証の所持者および付添者(1名まで)は無料
※山本芳翠展/オディロン・ルドン展共通券:一般 2,000円、大学生 1,600円
■同時開催
・企画展「PARALLEL MODE:オディロン・ルドン—光の夢、影の輝き—」
・アートまるケット「つなぐ人 日比野克彦」
【問い合わせ先】
岐阜県美術館
TEL:058-271-1313(代表)