展覧会「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」が、広島県立美術館にて、2020年11月29日(日)まで開催。その後、2021年1月30日(土)から3月28日(日)まで大阪のあべのハルカス美術館に巡回する。
展覧会「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」では、世界で唯一、君主である侯爵家の家名が国名となっている“リヒテンシュタイン”の個人コレクションを一堂に公開。500年以上前から収集活動を始めたリヒテンシュタイン侯爵家による世界屈指のコレクションから、優雅な至宝が展示される。
本展では、ヤン・ブリューゲル(父)やクラーナハ(父)を含む北方ルネサンス、リヒテンシュタイン侯爵家秘蔵のルーベンス、バロックやロココを中心とする油彩画、そしてヨーロッパ有数の貴族の趣向が色濃く反映されたウィーン窯を中心とする陶磁器など、計126点の作品を展示する。
会場には、クラーナハ(父)の《聖バルバラ》 やルーベンスの《聖母を花で飾る聖アンナ》をはじめとする宗教画や、ルネサンス期に再び芸術の主題として取り上げられるようになった神話画、事実に基づいて象徴的に描かれた歴史画が集結。また、アルプスの雄大な山々を描いた風景画も楽しめる。
ヨーロッパの静物画のなかで、とりわけ人気を集めた主題が“花”だ。鮮やかな色彩で描かれたフェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーの《磁器の花瓶の花、燭台、銀器》 は、みずみずしく咲き誇る花々、東洋の意匠を感じさせる花瓶、そして白いジャスミンの花など、緻密な描写によってさまざまな質感を描き分けているのが見て取れるだろう。また、静物画に加えて、花を絵柄とした陶板画や磁器も展示する。
ウィーンの工房で製作された磁器では、細やかな装飾を施した嗅煙草入れやカップ&ソーサーなどを紹介。いずれも、技巧を凝らした優美なデザインを楽しめる。さらに、中国や日本など、東洋から流入した磁器も。東洋風の彩色や模様にヨーロッパ人の好みに合わせて金属装飾を施した、華やかな意匠の作品を揃える。
展覧会「ヨーロッパの宝石箱 リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」
■広島展
会期:2020年9月18日(金)~11月29日(日) 会期中無休
場所:広島県立美術館
住所:広島県広島市中区上幟町2-22
開館時間:9:00~17:00(金曜日は19:00まで)
※9月18日(金)は10:00~
※入場は閉館の30分前まで
料金 :一般 1,300円(1,100円)、高・大学生 1,000円(800円)、小・中学生 600円(400円)
※( )内は前売り・20名以上の団体料金
※学生券を購入・入場の際は学生証の提示が必要
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳及び戦傷病者手帳の所持者と介助者(1名まで)の当日料金は半額。手帳の提示が必要
前売券販売所:広島県立美術館、セブンチケット(セブンコード 085-087)、広島市・呉市内の主なプレイガイド、画廊・画材店、ゆめタウン広島、中国新聞社読者広報部など
■大阪展
会期:2021年1月30日(土)〜3月28日(日)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16階
開館時間:火~金 10:00~20:00 / 月土日祝 10:00~18:00
※入館は閉館30分前まで
休館日:2月1日(月)
観覧料:一般 1,500円(1,300円)、 大高生 1,100円(900円)、 中小生 500円(300円)
※( )内は前売りおよび15名以上の団体料金
※前売券は2020年11月21日(土)から2021年1月29日(金)まで、プレイガイドなどにて販売
※障がい者手帳の所持者は、美術館チケットカウンターにて購入した本人と付添者1名まで当日料金の半額
チケット販売所:あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)、近鉄駅営業所、 チケットぴあ(Pコード 685-414)、ローソンチケット(Lコード 53549)、イープラス、セブンチケット、CNプレイガイド、MOALAチケット(オンラインチケット)、 近畿日本ツーリストグループの店舗(一部店舗のぞく) ほか
■東京展〈会期終了〉
開催期間:2019年10月12日(土)~12月26日(木)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F