展覧会「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」が、大阪中之島美術館にて、2024年12月21日(土)から2025年3月2日(日)まで開催される。
展覧会「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」は、日本人の芸術家・吉川静子(よしかわ しずこ)と、スイス人のグラフィックデザイナーであるヨゼフ・ミューラー=ブロックマンの夫妻を紹介する、没後初の回顧展だ。
1934年に生まれた吉川静子は、デザインからアートへと基軸を移し、生涯の大半をスイスで過ごした芸術家。1960〜70年代には、色彩の認識に着目した彫刻や抽象絵画により注目を集めた。その後、夫のミューラー=ブロックマンを亡くすと、大きな喪失感のなか、ローマで目にした太陽をテーマに絵画制作をスタート。晩年には、シルクロードをテーマとした作品を残している。
一方、1914年に生まれたヨゼフ・ミューラー=ブロックマンは、スイスを代表するグラフィックデザイナー、タイポグラファーとして国際的に知られている。とりわけ、紙面上でグリッドを用いて構成的なデザインを行う「グリッドシステム」は、デザイン史上の金字塔というべき理論として、今日にいたるまで大きな影響を与えてきた。
本展では、吉川とミューラー=ブロックマンの作品を通して、ふたりの足跡を紹介。吉川の作品では、初期の彫刻や抽象絵画から、太陽をテーマとした絵画、晩年に手がけた「マイ・シルクロード」や「生命の脈動」まで、スイスより約130点の作品が初の来日を果たす。
また、ミューラー=ブロックマンの作品では、約60点のグラフィック作品を展示。文字と図像を緻密に構成したグリッドシステムの作品を目にすることができる。加えて、ミューラー=ブロックマンは、写真をポスターに取り入れた先駆的なデザイナーでもあり、本展ではこうした作例も紹介する。
展覧会「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」
会期:2024年12月21日(土)~2025年3月2日(日)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開場時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、12月31日(火)、1月1日(水・祝)・14日(火)、2月25日(火)
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、高校・大学生 1,100円(900円)
※( )内は、前売および20名以上の団体料金
※前売券は、11月22日(金)10:00から12月20日(金)23:59まで販売
※チケットは、大阪中之島美術館チケットサイト、ローソンチケット、ローソンおよびミニストップ各店舗(Lコード 56212)にて販売
※団体鑑賞を希望する場合、事前に美術館公式ホームページより申込のこと
※障がい者手帳などの所持者(介護者1名含む)は、当日料金の半額(要証明)
【問い合わせ先】
大阪市総合コールセンター
TEL:06-4301-7285(受付時間 8:00~21:00 / 年中無休)