特別展「眼福—大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」が、東京・丸の内の静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)にて、2024年9月10日(火)から11月4日(月・振)まで開催される。
静嘉堂は、約6,500件の東洋古美術品や約20万冊の古典籍を収蔵している。そのうち、茶道具は約1,400件にのぼり、私立の美術館として質・量ともに高い水準を誇るコレクションとなっている。とりわけよく知られるのが、中国陶磁・茶道具の至宝である国宝《曜変天目(稲葉天目)》だろう。
特別展「眼福—大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」では、静嘉堂が所蔵する茶道具を選りすぐって紹介。2022年に静嘉堂が丸の内へと移転してから初となる本展では、《曜変天目(稲葉天目)》をはじめとする名椀、将軍家や大名家旧蔵の由緒ある墨跡や花入、茶入などを一挙公開する。
本展では、唐物から高麗茶碗、和物まで、静嘉堂が所蔵する名碗を紹介。中国製の唐物からは、虹色に輝く斑文が浮かんだ重要文化財《油滴天目》などを公開するほか、朝鮮半島で作られた高麗茶碗では、重要文化財《井戸茶碗 銘 越後》、秋の季節に合わせて「秋かぜ」の銘を持つ白磁の堅手茶碗などを目にすることができる。
茶入は、茶席の格を決めるとともに道具の取り合わせの要ともなる、重要な道具だ。会場には、著名な茶入が一堂に。利休時代から天下に知られた大名物からは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが所有した《唐物茄子茶入 付藻茄子》や《唐物茄子茶入 松本茄子(紹鷗茄子)》など、静嘉堂が所蔵する7点すべてを展示する。
特別展「眼福—大名家旧蔵、静嘉堂茶道具の粋」
会期:2024年9月10日(火)~11月4日(月・振) 会期中に一部展示替えあり
[前期 9月10日(火)~10月6日(日) / 後期 10月8日(火)~11月4日(月・振)]
会場:静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館 1F
開館時間:10:00~17:00
※土曜日および第4水曜日は20:00閉館
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(9月16日(月・祝)・23日(月・振)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振)は開館)、9月17日(火)・24日(火)、10月15日(火)
入館料:一般 1,500円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料
※着物での来館者は一般料金200円引(割引の併用不可)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)