1996年、ジミー・チュウが自身の名を冠したブランド「ジミー チュウ(Jimmy Choo)」を設立。
ジミー チュウ(JIMMY CHOO)は、シューズを中心に展開するラグジュアリー・アクセサリー・ブランド。グラマラスかつトレンド感あるフットウェア、官能的な感性と遊び心に満ちたアクセサリーを提案する。
特徴はエレガントかつ歩きやすいといった機能面を重視したもので、奇跡のフィット感と絶賛される。さらに、それがセレブに大ヒット、ダイアナ元皇太子妃が愛用したのは有名な話。人気ドラマのセックス・アンド・ザ・シティでは「I lost my choo」(チュウをなくしたわ)と言うセリフが出るほどで、マノロ ブラニクなどと並んで靴ブランドの代表格にまで成長する。
人気の靴はパンプス、サンダル、ハイヒールなど。靴の他には、バッグ、財布などのアクセサリー関連も人気があり、ハル・ベリー、ジェシカ・アルバがジミー チュウのバッグを持ち歩く姿がキャッチされている。
創業者のジミー・チュウ(Jimmy Choo)は、1954年マレーシア生まれ。客家(中国の南部に住む漢民族のエスニック集団で華僑に多い)の家系出身。父が靴職人だったことから、幼いころから父を手伝って靴作りをはじめる。その後ロンドンに移住し、現在のロンドン芸術大学のファッション科に進学。進学資金に乏しく、掃除やレストランのバイトで生計をたてる。
イギリスでさらに靴作りの腕を磨き、その腕がヴォーグ誌の編集者、タマラ・メロンの目に留まる。そして1996年、ジミー・チュウとタマラ・メロンが共同で「ジミー チュウ」を設立。ジミー・チュウの姪にあたるサンドラ・チョイがクリエイティブ・ディレクターとして就任。
2001年、ジミー・チュウがブランドを去る。2012年、タマラ・メロンがブランドを去る。その後もサンドラ・チョイがジミー チュウのクリエイティブを牽引している。
2012年、ピエール・ドゥニを最高経営責任者(CEO)として迎える。
2014年10月、ロンドン証券取引所にて取引銘柄「CHOO」として上場。またジミー チュウのストアネットワークは、世界35カ国、167拠点にまで及び、直営店舗および世界中の有名百貨店やセレクトショップにて販売されている。
2017年、マイケル・コースがジミー チュウを買収。この会社は後にカプリホールディングスに改名された。同年、オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブローとコラボレーションでシューズ「OFF-WHITE c/o JIMMY CHOO」を発表。ジミー チュウがレディ トゥ ウェアのデザイナーとコラボレーションするのはが初めてのこと。
2023年、親会社であるカプリホールディングスが、コーチ(COACH)、ケイト・スペード ニューヨーク、スチュアート・ワイツマンを抱えるタペストリーのグループに入る。