1775年フランス・パリにて、アブラアン=ルイ・ブレゲ(Abraham-Louis Breguet)が「ブレゲ(Breguet)」を創業。
ブレゲ(Breguet)は、スイスのラグジュアリー時計ブランド。人気のラインは「トラディション」「クラシック」「クイーン・オブ・ネイプルズ 」「ヘリテージ」「マリーン」など。
ブレゲの歴史は、1775年、時計職人のアブラアン=ルイ・ブレゲが創業。フランス、パリのシテ島に時計工房を始める。
1780年に自動巻き機構を開発するなど、ブレゲは天才時計師と呼ばれ、機械式時計における革命的な発明を次々と発表する。その例として、衝動吸収装置、トゥールビヨン機構、スプリットセコンド・クロノグラフ、ブレゲヒゲゼンマイ、ブレゲ針、ブレゲ数学などを挙げることができる。そのほか、パワーリザーブ・インジケーターなどの製作でも有名である。
顧客には、マリー・アントワネット、ルイ16世、ナポレオンなどが名を連ね、時計作りを支援した。特に、アントワネットはプレゲのユニークな時計に魅了され、当時、知られていた時計の機能をすべて盛り込んだ時計を作るよう依頼している。結局、その時計が完成したのは彼女の死後のことであった。
1795年、フランス革命の影響によって中断していた時計製造業を再開。1808年、ロシア・サンクトペテルブルクに出店。1811年、フランス製品のロシア内輸入が禁止されたため、サンクトペテルブルクの店を閉店。1824年、創業者の息子アントワーヌ=ルイ・ブレゲがメゾンを引き継ぐ。その後3代で展開。1870年、3代目にあたるルイ=クレマンが、エドワード・ブラウンにメゾンの時計部門を売却。
経営権は、1870年代、ブレゲ家からブラウン家に移譲、その後、1960年代に時計の生産を中止した。
1970年代には、ジュエリーで有名なショーメに経営権が渡り、ブランドを再開。この後、ダニエル ロートが10年かけてブレゲのコレクションを研究、修復し、懐中時計を腕時計として復活させたという伝説が残っている。時計の製造は、70年代以降、スイスで行われている。1987年、インベストコープにメゾンが売却され、工房もスイスのジュウ渓谷に移転する。
1999年、オメガ、ジャケ・ドローなどを傘下に抱えるスウォッチグループの傘下に入る。この間も高い時計の技術をキープした。
2014年、銀座の旗艦店をリニューアルオープン。ヴェルサイユ宮殿の庭園にあるプチ・トリアノン宮を想わせる完全予約制プライベートサロンを併設した。