企画展「禅寺の茶の湯」が、京都の相国寺承天閣美術館にて、2期にわたって開催。I期は2024年9月14日(土)から11月10日(日)まで、II期は2024年11月17日(日)から2025年2月2日(日)までとなる。
茶の湯の世界は、禅と深い関わりを持っている。そのため、禅宗である臨済宗の寺院・相国寺とその関連寺院・塔頭には、茶の湯にまつわる作品が数多く伝えられている。企画展「禅寺の茶の湯」では、国宝《玳玻散花文天目茶碗》や6件の重要文化財をはじめ、茶の湯の名品約200点を紹介する。
室町時代、8代将軍の足利義政は、簡素で洗練された東山文化を開花させた。その墓所は、相国寺の塔頭、慈照院であり、多くの茶人との交流が伝えられている。会場では、織田信長の弟・織田有楽斎(おだ うらくさい)から慈照院の住職に贈られた重要文化財《緑釉四足壺》や、義政の和歌短冊を江戸時代初期の茶人・千叟宗室(せんそうそうしつ)が表装した作品などを紹介する。
寺院には多くの建物があり、それぞれの場所で茶が振舞われてきた。また、塔頭の茶室でも、親しい人々を招いて茶席が設られている。本展では、江戸時代から現代まで、相国寺や塔頭寺院の茶室で催された茶会の会記に載る作品を公開。重要文化財《黄瀬戸大根文輪花鉦鉢》など、寺宝の数々を目にすることができる。
企画展「禅寺の茶の湯」
会期:I期 2024年9月14日(土)〜11月10日(日) / II期 2024年11月17日(日)〜2025年2月2日(日)
会場:相国寺承天閣美術館
住所:京都府京都市上京区今出川通烏丸東入
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:11月11日(月)〜16日(土)、12月27日(金)〜1月5日(日)
拝観料:一般 800円、大学生・65歳以上 600円、中学・高校生 300円、小学生 200円
※一般にかぎり、20名以上は団体割引で各700円
【問い合わせ先】
相国寺承天閣美術館
TEL:075-241-0423