2004年、リチャード チャイが自身のコレクションを発表。
リチャード チャイ(Richard Chai)はアメリカ、ニューヨーク生まれ。韓国系アメリカ人。母の影響もあり幼い頃から絵が好きだったいう。
95年、パーソンズを卒業。パーソンズに在学中にジェフリー ビーンでインターンを経験する。
ランバン、アルマーニ、ダナ キャラン(DKNY)でキャリアを積む。その後、マーク ジェイコブスでデザインディレクターとして活躍。2001年、TSEのクリエイティブディレクターに就任。
2004年、リチャード チャイが自身のコレクションを発表。2008A/Wシーズンからメンズウェアのラインを立ち上げる。
2008年、アメリカのディスカウント小売チェーン、ターゲット(Target)とのデザイナーコラボレーションで、限定コレクションライン、ゴー・インターナショナル(GO International)を発表。また、同年、CFDA/ヴォーグファッション基金アワードのファイナリストに選出。(惜しくもグランプリはアレキサンダー ワン、次点はヴェナ カヴァだった。)
ミニマルで構築的なデザインが特徴。もちろん実用性も高い。これはジェフリー ビーンの構築的なスタイルに大きく影響を受けているという。カラーは白、アイヴォリー、グレー、黒など抑えた色を使用し、爽やかかつピュアなイメージを作り出す。
ベースはそれほど異ならないが、レディースコレクションが極めて構築的かつスタイリッシュなイメージに対して、メンズウェアはカジュアルで非構築的な要素を加えている印象を受ける。
リチャード チャイのデビューした時期が、ニューヨークのファッションにおいて、アジア系のデザイナー(デレク ラム、ピーター ソムなど)が急激に活躍しだした時期であり、その話題性と実力により、アメリカで最も注目を集める新人デザイナーの一人に上げられる。