ルーマニアのブカレスト出身で、アメリカに拠点を置くデザイナー、ヨアナ・バラシ― (Yoana Baraschi) が、2002年にコレクションをスタート。現在ブランド活動を休止している。
ヨアナ バラシー(YOANA BARASCHI)は、アメリカのウィメンズファッションブランド。
デザイナーのヨアナ・バラシ―(YOANA BARASCHI)は2002年に自身初のコレクションを自身のアパートで発表。現在はニューヨーク、ロスアンゼルス、アトランタでコレクションを発表し、世界的に展開。ハリウッドスター、シエナ・ミラー、テイラー・スウィフト、ハル・ベリーなどに愛用されている。
教育者の母と彫刻家の父を持つ彼女は、幼少期から両親の影響を受け、芸術的感性を養う。ヨアナのファッションアイコンであった彼女の母の「スタイリッシュとエレガントこそが女性にとっての最高の表現」という考えは、ヨアナに多大な影響を与えた。その後、ヨアナは、ブカレストで彫刻学の学士号を取得。
1970年代後半の両親の死後、ルーマニアを去り、パリへ移動。そこで初めて、刺繍デザイナーとしてデザインの仕事をすることになる。また、パリで生活していた4年の間は、ミュグレーなどのファッションブランドでも働いていた。
1980年代、ヨアナはニューヨークへ。テキスタイルデザイナーとして様々なスタジオで働き、かつWWDでイラストレーターとしての仕事を始めた。その後、彼女はマリオ・ヴァレンティーノ(Mario Valentino)で、シューズデザイナーとしての仕事に注力。このころ、イタリアを広く旅行でまわることになったヨアナは、イタリアの伝統的な職人の技に出会い、大きく影響を受けることになる。
手織り機によるテキスタイルや、ビンテージの刺繍への情熱は、彼女を何度もインドへ向かわせた。自然と、インドは第2の故郷というべき存在になる。彼女の伝統的な職人技術に対する愛や、強い色への感覚などは、ここで形成された。
1999年、ヨアナのデザイナーとしてのキャリアに転機が訪れ、ベッツィ ジョンソン(BETSEY JOHNSON)でクリエイティブ・ディレクターとして働き始めた。ここではビジネス的な成功を収めることとなる。
2002年、ヨアナは自身のアパートでコレクションを発表。始めのオーダーは高級百貨店チェーンの「サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)」からもらい、インターメッツォ トレードショウに参加。
今では、ニューヨーク、ロサンゼルス、ダラス、アトランタなどでコレクションを展開し、600以上の取り扱いがある。