2006年、ヘンリー・ホランドがハウス オブ ホランドを設立。2020年、経営難から破産。
ハウス オブ ホランド(House of Holland)は、エディター出身のヘンリー・ホランド(Henry Holland)がスタートしたブランド。
ヘンリー・ホランドはマンチェスター出身でロンドンカレッジオブコミュニケーションで学ぶ。在学中からティーン系のゴシップ&ファッション誌、プリス(bliss)にてアルバイトを経験。大学卒業後は音楽誌、スマッシュヒットにてエディターを経験。
同雑誌のエディターと一緒に、セレブの名前を利用して遊びTシャツを制作、これを雑誌での150枚限定で販売する。しかしこの試みは6枚しか売れないという、いわば失敗に終わる。これがハウス オブ ホランドのスタートとなった。
しかし、2006年、ファッションデザイナーのガレス ピューが同ブランドのランウェイでホランドの名前の入ったスローガンTシャツを着て一躍話題になる。
スローガンTシャツが有名なロンドンでは、スローガンTシャツの人気再燃の火付け役となった。80年代のキャサリン ハムネットなどが打ち出した、政治的なメッセージが含まれるスローガンTシャツではなく、リズム感、ウィットに富んだ言葉、デザインのインパクトがハウスオブホランドの特徴となっている。
2007年秋冬にてロンドン ファッション ウィークにてカラフルなスローガンTシャツをメインに、したコレクションを発表。その他では、カレン・ウォーカーとTシャツのコラボレーションを行なった。
次のシーズンのコレクション、2008年春夏コレクションにはスローガンTシャツを排除した、ハードなロックテストのコレクションを発表。カラフルなプリントにホットパンツ、ミニドレスなどを発表した。
2009年、「Six Scents(シックス・センツ)」のプロジェクトに参加。6人のデザイナー、フィリップ・リム(3.1 フィリップ リム)、ダミール ドマ、ヘンリック ヴィブスコフ、ヘンリー・ホランド(ハウス オブ ホランド)、リチャード ニコル、TOGAと6人の調香師がコラボレーションして完成した6つの限定フレグランス「Six Scents(シックス・センツ)」が発売される。
2020年、経営難から破産。行政の管理下に置かれ、スポンサーを探す。ヘンリー・ホランドはブランドから離れることになった。