1823年、チャールズ・マッキントッシュが設立。
マッキントッシュ(MACKINTOSH)はレインコートやキルティングジャケットで有名なブランド。「マッキントッシュ」という言葉は、マッキントッシュ社の生地や、同社の生地を使ったコートを指す言葉としても使われている。
マッキントッシュの起源はマッキントッシュクロスの発明に遡る。当時、雨の多いロンドンの街に馬車が行き交っていた時代。雨を防ぐには、布に油を染み込ませた外套ぐらいしかなく、人々は雨風をしのぐのに苦労していた。そこで1823年、イギリス・グラスゴーのチャールズ・マッキントッシュは、2枚の生地の間に溶かした天然ゴムを塗り、圧着し熱を加えた防水布を発明した。
そして、この革新的な生地で製作したゴム引きコートは全英中に衝撃を与え、乗馬用コートやレインコートとして瞬く間に広まっていった。のちに、その機能性から2度の大戦に使用された英国陸軍のコートや、英国国鉄の外套を製作することとなった。今でも英国では、レインコートの総称をマッキントッシュと呼び、偉大な発明者の名は歴史に刻まれている。
初期のマッキントッシュのコートは、防水布を使用し、画期的ではあったが、臭いの問題や、硬い生地などそれなりに問題も抱えており、絶え間ない研究でそのコートの問題を解決し、品質を改善し続けた。
ゴム引きコートが当時、人々の生活を一変させた最もクリエイティブで革新的なモノであったことを忘れず、マッキントッシュは常に時代性のあるコレクションを展開し、進化を続けている。
2006S/Sからトラディッショナル・ウェザーウェア(Traditional Weatherwear)のラインをスタート。なお、このトラディッショナル・ウェザーウェアとは、90年代までブランド名として出しており、ブランドとしては再度、復活したことになる。
2008A/Wには、ビューティフルピープルとコラボレーションで「トラディッショナル・ウェザーウェア・アンド・ビューティフルピープル」を発表。
そして2011年1月、マッキントッシュ初の旗艦店が高級住宅地として知られるメイフェア地区のマウントストリートにオープン。マッキントッシュの世界観を体現するインテリアデザインは、ユニクロのグローバル旗艦店である銀座店や、パリのセレクトショップのコレットなども手掛けた、ワンダーウォールの片山正通氏によるもの。
2012年8月、世界で2店舗目、日本初となる旗艦店を東京・南青山にオープン。