デザイナーであるタクーン・パニクガルによって2004年に設立。2017年に活動休止。
タクーンはタイに生まれ、ネブラスカ州のオマハで育ちった。そして現在、ニューヨークを拠点に活動している。タクーンには、女性らしさを若々しいスポーティーなラインに反映させるなど、本能的に異なる要素を上手くミックスさせる才能がある。そして、それらの様々な要素が、結果として彼のコレクションに遊び心のあるウイットとエレガントさを加味している。
タクーンのデザインには、デザイナーであるタクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)の様々な経験が反映されている。服とファッションは、幼い頃のタクーンに強い影響を与えたという。タクーンの母親と祖母は縫製のエキスパートであり、彼女たちからハンドメイドのソーイング技術を学んだ。また、生地の組み立てだけでなく、どのような心構えで服作りを行うべきかを学んだ。このような幼年期を経て、タクーンは、確固たるクリエーションの基礎を作りあげていった。それは、「どのように服を着るかは、何を着るかと同じくらい大切なことである」という考えに集結している。
ボストン大学で経営学を学んだ後、タクーンはニューヨークに渡り、J・クルー(J.Crew)でキャリアの第一歩を踏み出した。まず初めに、プロダクション(生産)、その後マーチャンダイジングを経験し、ファッションビジネスのノウハウを鋭く見抜く目を養った。その後、ハーパース・バザーで4年間、ライターとエディターを務め、スタイルニュースの取材やトレンドの動向、ファッション・ストーリーの立案などに携わった。そのような中、タクーンは、自身のアイディアがデザイナーとしての視点であることに気づいた。これが、彼がジャーナリズムの仕事からデザイナーへの道に進む決意を促すきっかけとなり、パーソンズ・スクール・オブ・デザインに進学した。
2004年秋、何年もの経験を得て、タクーンは初のプレタポルテのコレクションを発表した。コレクションは親しいエディターやスタイリスト、セレブリティ達の間で瞬く間に話題となった。タクーンのユニークで他に類を見ないコレクションは、ロマンティックで官能的、そして、モダンで革新的な女性らしさを提案している。
タクーンはファッション界から多くの賞讃を得ており、2006 年にはCFDA ファッション・アワードのスワロフスキーズ PERRY ELLIS(ペリー・エリス)賞のウィメンズ部門にノミネートされた。また、同年のCFDA/ヴォーグ・ファッション・ファンドにも選ばれている。
2006 年11 月には、ブランドの新たなアイテムとしてアイウェア・コレクションを発表した。2009年から2017年にかけて、タサキ(TASAKI)のクリエイティブディレクターに就任。
2009年プレフォールコレクションでコンテンポラリーライン「+HAKOON(タクーン アディション)」を発表。2012年2月より日本でも展開開始。
2012年、タクーン×ナーズの限定ネイルコレクションが登場。