ヴァンズ(VANS)はアメリカのスニーカーブランド。日本ではABCマートが商標契約しており、生産・運営を行っている。
ヴァンズの歴史は、1966年3月16日、ポール・ヴァン・ドーレンが3人のパートナーと共にカリフォルニア州アナハイムに初のショップをオープンしたことに始まる。1970年前半、南カリフォルニアでシンプルなデザインとグリップのあるソールが注目されるようになり、スケーター達の間で人気となった。
1966年、ポール・ヴァン・ドーレンが3人のパートナーと共にVANSをスタート。
1976年、トニー・アルバやステイシー・ペラルタがデザインを担当し、現在ではERAとして知られるモデルが、パッド入り、コンビカラーなどで発表された。また、Vans「Off The Wall」ロゴもこの年にデビュー。
1979年、南カリフォルニアではSLIPON(スリッポン)が大流行し、70年代終わりに70のショップをカリフォルニアにオープンし、国内外でもセールスを始めた。
1980年前半、ポール・ヴァン・ドーレンが一線から退き、VANSは他のスポーツメーカーと競合するために数多くのシューズを開発する。
1982年、映画『初体験/リッジモント・ハイ』にてショーン・ペンがで着用し、VANSのスリッポンが世界中の注目を集めた。
1984年、経営破綻。シューズ自体は非常に評判が良かったが、大きく広げすぎた事業がうまくいかなかったことが原因と言われる。裁判所はポール・ヴァン・ドーレンを社長として戻ることを条件に、民事再生法を適用した。ポールは社員全員に「むこう3年間は昇給はないかもしれないが、すべてにおいてコストダウンをしなければいけない、しかし、VANSシューズだけはクオリティを絶対に落としてはいけない!」 と伝えた。実際に3年後の1987年に、VANSはすべての債権者に返済した。
1988年、オーナーが、会社をMcCown DeLeeuw会社に7500万ドルで売却。投資会社が新しいオーナーとなり、VANSは世界中に広がり始めた。
1989年、最初のシグネチャーモデルである、スティーブ・キャバレロのモデルを発売。
1994年、ABCマートが日本国内での商標契約。
1995年、初めて「 ワープド・ツアー」のスポンサーになり、2001年にアメリカでもっとも長く続いているフェスのひとつとである「ワープド・ツアー」 を買収。また、スノーボードブーツラインをスタートした。
1996年、「トリプルクラウン・スケートボーディング」 のスポンサーになる。
1997年、VANSは「トリプルクラウン・サーフィング」 のスポンサーになったことで、世界中でアクションスポーツをリードする存在となった。2000年までに、VANSのトリプルクラウンシリーズは、スケー ト・BMX・サーフ・ウェイクボード・スノー・FMXなどに拡大しESPNで放送されるようになった 。
1998年、VANSはオレンジカウンティのオレンジモール内外に最初の大きなスケートパークをオープン。長野オリンピックでは、スノーボーダーのダニエル・フランクがVANSのブーツで銀メダルを獲得した。
1999年、Webサイトをスタートし、サイトが高い評価を受けた。また、「ワープド・ツアー」 を権利を買い取った。さらに、経済誌「Forbes」にて、「アメリカのベストスモールカンパニー」と紹介された。
2002年、ダニー・キャス、ドリアン・ビダルがVANSのスノーボードブーツを着用してそれぞれソルトレイクのオリンピックでメダルを獲得した。
2003年、ハイラインの「Vault」シリーズを発表。世界中のブティックや選りすぐりのセレクトショップなどで発売され、ルエラやレベッカ テイラーなどのコラボレーションも発表。6月にVFコーポレーションが3億9600万ドルでVANSを買収。
2005年、「 Vansカップ@Tahoe」 を2月に初めて開催。「Pro-Tec Pool Party」 をたくさんのスケートブランドメーカーらとともに開催。「VANSワープド・ツアー」は動員680,000人を超え、アメリカで最も長く続いているフェスとしての地位を確立した。
2023年末、ライン「Vault by Vans(ボルト バイ ヴァンズ)」終了。
2024年初頭、新プレミアムライン「OTW by Vans」ローンチ。ブランドの最も洗練された商品とブランド体験を提供するプラットフォームとして、アート、デザイン、スケートカルチャー、エンターテインメントなどのシーンを牽引するイノベーターとコラボレーションしていく。