展覧会「おいしいボタニカル・アート─食を彩る植物のものがたり」が、東京・新宿のSOMPO美術館にて、2022年11月5日(土)から2023年1月15日(日)まで開催される。その後、静岡市美術館ほかを巡回予定だ。
「おいしいボタニカル・アート─食を彩る植物のものがたり」は、世界最大級の植物園であるイギリスのキュー王立植物園の協力のもと、食用となる植物を描いた「ボタニカル・アート(植物画)」を紹介する展覧会だ。
ボタニカル・アートとは、薬草学や植物学などの科学的研究を目的に、草花を正確かつ緻密に描いた植物画を指す。17世紀の大航海時代には、珍しい植物を追い求めたプラント・ハンターの周辺でボタニカル・アートが数多く描かれ、専門の画家も活躍して急速に発展。18世紀以降には、科学的な視点ばかりでなく、芸術性にも優れた作品も描かれるようになった。
本展では、リンゴやイチゴ、キャベツといった野菜や果物から、コーヒー、茶、そしてミントやシナモンなどのハーブやスパイスまで、イギリスの食生活にまつわる食材のボタニカル・アートを展示する。
また、イギリスの食生活の文化や歴史的背景にも着目。ヨーロッパでは古くから栽培されており、さまざまな象徴的意味を帯びてきたリンゴとイギリスの関係、シェイクスピア作品にも登場するイチゴ、コーヒーがイギリスの金融に果たした役割、そして喫茶の習慣の展開など、食を通してイギリスの歴史と文化にふれることができる。
さらに、ボタニカル・アートばかりでなく、食にまつわる関連資料も展示。ティー・セットやグラス、カトラリーなどのテーブル・ウェアに加えて、18世紀のレシピ、ヴィクトリア朝における家庭運営の手引書『ビートン夫人の家政読本』なども目にすることができる。
展覧会「おいしいボタニカル・アート—食を彩る植物のものがたり」
会期:2022年11月5日(土)~2023年1月15日(日)
会場:SOMPO美術館
住所:東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月29日(水)~1月4日(水))
観覧料:一般 1,600円(1,500円)、大学生 1,100円(1,000円)、高校生以下 無料
※( )内は前売料金
※前売券は公式電子チケット「アソビュー!」、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあほかにて販売(詳細については美術館ホームページを確認)
※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳の提示者本人およびその介助者1名は無料、被爆者健康手帳の提示者は本人のみ無料
■巡回情報
・静岡会場
会期:2023年4月8日(土)〜6月4日(日)
会場:静岡市美術館(静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3F)
・兵庫会場
会期:2023年6月10日(土)〜7月23日(日)
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市中浜町4-38)
・広島会場
会期:2023年10月6日(金)~11月26日(日)
会場:広島県立美術館(広島県広島市中区上幟町2-22)
・茨城会場
会期:2024年2月23日(金・祝)~4月14日(日)
会場:茨城県近代美術館(茨城県水戸市千波町東久保666-1)
・群馬会場
会期:2024年7月13日(土)〜8月25日(日)
会場:群馬県立近代美術館(群馬県高崎市綿貫町992-1 群馬の森公園内)
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