特別展示「千葉市美術館所蔵 新版画─進化系UKIYO-Eの美」が、山口県立萩美術館・浦上記念館にて、2022年4月23日(土)から6月19日(日)まで開催される。

新版画の代表作を一挙公開

新版画とは、江戸時代の浮世絵版画の伝統を再興すべく版元の渡邊庄三郎によって創始され、大正期から昭和初期にかけて興った木版画だ。浮世絵版画の高度な木版技術と、絵師・彫師・摺師の協働に基づく版元制度を継承しつつも、画家の個性を尊重し、芸術性の高い木版画作品を展開した。

渡邊は、フリッツ・カペラリをはじめとする外国人画家、伊東深水や川瀬巴水といった気鋭の新人画家と手を組んで、斬新な表現の作品を次々と制作。また、渡邊と活動をともにしたのちに独自に木版画を手がけ続けた橋口五葉や吉田博の活躍、そして新たな版元の参入もあり、昭和初期には国内外で新版画が人気を博するようになった。

特別展示「千葉市美術館所蔵 新版画─進化系UKIYO-Eの美」では、千葉市美術館が所蔵する新版画コレクションから、選りすぐりの作品約190点を紹介。川瀬巴水、吉田博、橋口五葉、山村耕花などの代表作を一堂に集め、新版画の展開をたどってゆく。

展覧会概要

特別展示「千葉市美術館所蔵 新版画─進化系UKIYO-Eの美」
会期：2022年4月23日(土)～6月19日(日)
［前期 4月23日(土)～5月22日(日) / 後期 5月24日(火)～6月19日(日)］
会場：山口県立萩美術館・浦上記念館
住所：山口県萩市平安古町586-1
開館時間：9:00～17:00(入場は16:30まで)
休館日：4月25日(月)、5月9日(月)・16日(月)・23日(月)・30日(月)、6月13日(月)
観覧料：一般 1,500円(1,300円)、学生 1,300円(1,100円)、70歳以上 1,200円(1,000円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※18歳以下と高等学校、中等教育学校、特別支援学校の生徒は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、戦傷病者手帳、精神障害者保健福祉手帳の提示者とその介護者(1名)は無料
※前売券は、ローソンチケット(Lコード 63104)、セブンチケットにて販売
※同時開催の普通展示も観覧可

【問い合わせ先】
山口県立萩美術館・浦上記念館
TEL：0838-24-2400