東京国立近代美術館では、所蔵作品展「MOMATコレクション特別編 ニッポンの名作130年」を、2021年9月26日(日)まで開催する。なお、4月25日(日)から臨時休館していたが、6月1日(火)より再開する。
明治から現代までの日本美術の流れを紹介する所蔵作品展「MOMATコレクション」。今期は特別編として、横山大観《生々流転》をはじめとする8点の重要文化財を核とした部屋や、藤田嗣治、東山魁夷ら著名作家を特集した部屋などが連なる「ニッポンの名作130年」を開催する。
会場では、近代から現代に至る約130年の日本美術の流れを、前期・後期で合わせて約250点の作品から紹介。なかでも、全長40mにおよぶ絵巻物の大作、横山大観《生々流転》を前後期に分けて公開するほか、和田三造《南風》、萬鉄五郎《裸体美人》、岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》など、合計8点の重要文化財を展示する。
また、藤田嗣治や東山魁夷など、日本美術の巨匠を数人取り上げ、部屋ごとに特集を組んで展示。加えて、「岸田劉生と萬鉄五郎」や「横山大観と竹内栖鳳」などの部屋では2人の作家を対比的に紹介するほか、「具体とアンフォルメル」などにもフォーカスする。
東京国立近代美術館工芸館は、2020年度に金沢に移転し、国立工芸館となった。しかし東京国立近代美術館でも、工芸やデザインを多角的に紹介してゆく。本展では、 1970年代以降の新しい工芸の展開に焦点を合わせ、小川待子《無題》などを展示する。
さらに、6月18日(金)からは、コレクションによる小企画「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルIV》を中心に」も開催。近年新たに収蔵した、戦後アメリカを代表する彫刻家デイヴィッド・スミスの《サークルIV》を中心に、アンソニー・カロ、村岡三郎、若林奮、土谷武などが手がけた、鉄を素材とする彫刻作品を特集する。
所蔵作品展「MOMATコレクション特別編 ニッポンの名作130年」
会期:2021年5月25日(火)〜9月26日(日) 会期中に一部展示替えあり
[前期 5月25日(火)〜7月18日(日) / 後期 7月20日(火)〜9月26日(日)]
※4月25日(日)〜5月31日(月)は臨時休館
会場:東京国立近代美術館 4F〜2F 所蔵品ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
会場時間:10:00~17:00(最終入場は16:30まで)
※当面のあいだ、金・土曜日の夜間開館は休止
休館日:月曜日(7月26日(月)、8月2日(月)・9日(月・休)・30日(月)、9月20日(月・祝)は開館)、8月10日(火)、9月21日(火)、臨時休館期間
観覧料:一般 500円(400円)、大学生 250円(200円)
※料金はいずれも税込
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」の所持者、障害者手帳の所持者と付添者(1名)は無料(入館時に、学生証、運転免許証などの年齢の分かるもの、障害者手帳などを提示)
※開催内容、開館時間などは変更となる可能性あり(最新情報はウェブサイトにて確認)
■同時開催
企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」
会期:2021年6月18日(金)〜9月26日(日)
観覧料:一般 1,300円 、大学生 800円、高校生以下 無料
※「隈研吾展」の観覧料で、入館当日に限り所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F〜2F)、コレクションによる小企画「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルIV》を中心に」(2Fギャラリー4)も観覧可
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)