企画展「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」が、東京都現代美術館にて、2024年12月14日(土)から2025年3月30日(日)まで開催される。
日本の若手作家の作品を中心に、現代美術の新しい側面を紹介する、東京都現代美術館のグループ展「MOTアニュアル」。20回目となる「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」では、自身の足元を起点に、より大きな文脈や関係へと目を向ける4人の現代作家、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美を取り上げ、新作を含む作品を展示する。
たとえば清水裕貴(しみず ゆき)は、水にまつわる土地の歴史や伝承のリサーチを踏まえ、写真とテキストによる架空の物語を紡いできた。近年は、海水や藻を使ってネガを劣化させたり、テキストを読みあげる音声を取り入れたりすることで、物語により重曹性を持たせている。本展では、中国・大連と東京湾岸に着目し、写真とテキストから構成されるインスタレーションを発表する。
また、庄司朝美(しょうじ あさみ)は、半透明のアクリル板やカンヴァスを支持体に、絵の具を置いては拭き取るという行為を重ねることで、絵画を手がけている。本展では、描くことや見ることの身体性を意識させる絵画を通じて、作品の内側と外側の世界を結びつけることを試みる。
さらに、川田知志(かわた さとし)は、戦後の日本社会の特徴づける都市と郊外の風景を主題に、全長約50mの壁画を描く一方、臼井良平(うすい りょうへい)は、日常の些細なものや状況を再現したインスタレーションを通して、普段は意識することのない出来事や状況に光をあててゆく。
企画展「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」
会期:2024年12月14日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月13日(月・祝)、2月24日(月・振)は開館)、12月28日(土)〜1月1日(水・祝)、1月14日(火)、2月25日(火)
観覧料:一般 1,300円、大学生・専門学校生・65歳以上 900円、中学・高校生 500円、小学生以下 無料
■出品作家
清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美
■同時期開催
・企画展「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」
会期:2024年12月21日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:企画展示室 1F・B2F
・コレクション展「MOTコレクション 竹林之七妍/小さな光/開館30周年記念プレ企画 イケムラレイコ マーク・マンダース Rising Light/Frozen Moment」
会期:2024年12月14日(土)〜2025年3月30日(日)
会場:コレクション展示室
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)