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東京都現代美術館、多様な“視線”に着目したコレクション展 - リキテンスタインや中園孔二などを紹介

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東京都現代美術館では、コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/Eye to Eye─見ること」を、2024年4月6日(土)から7月7日(日)まで開催する。

近代〜現代の収蔵作品を紹介

多田美波 《相(Phase)》 1989年
Photo: Norihiro Ueno
多田美波 《相(Phase)》 1989年
Photo: Norihiro Ueno

戦後美術を中心に、近代から現代にいたる東京都現代美術館のコレクションを紹介する「MOTコレクション」展。今回は、「見ること」をテーマにした展示「Eye to Eye—見ること」を展開するほか、前会期の「歩く、赴く、移動する 1923→2020」を、一部作品の展示替えをして継続する。

美術作品とさまざまな「視線」

中園孔ニ 《ポスト人間》 2007年
中園孔ニ 《ポスト人間》 2007年

「Eye to Eye—見ること」では、さまざまな「視線」の様相に着目し、絵画や彫刻、写真、映像を展示。たとえば、ロイ・リキテンスタインや中園孔二、中村宏など、国内外の作家による絵画作品の「描かれた視線」に光をあてるとともに、1960年代に活躍した彫刻家・多田美波などによる、反射する素材を用いた彫刻やレリーフを通して、「巻き込まれる視線」を紹介する。

マヤ・ワタナベ 《境界状態》 2019年
マヤ・ワタナベ 《境界状態》 2019年

また、マヤ・ワタナベによる映像作品《境界状態》を、コレクション展で初公開するほか、世界中の都市や自然を克明に捉えてきた写真家・松江泰治の特集展示も行う。

「歩く」「赴く」「移動する」をキーワードに

オラファー・エリアソン 《人間を超えたレゾネーター》 2019年
Photo: Kazuo Fukunaga © Olafur Eliasson
オラファー・エリアソン 《人間を超えたレゾネーター》 2019年
Photo: Kazuo Fukunaga © Olafur Eliasson

一方、「歩く、赴く、移動する 1923→2020」では、「歩く」「赴く」「移動する」をキーワードに、近代から現代にいたる作品を紹介。今期は、オラファー・エリアソンの《人間を超えたレゾネーター》を、コレクション展で初公開する。

鹿子木孟郎 《震災スケッチ(避難民と焼野)》 1923年
鹿子木孟郎 《震災スケッチ(避難民と焼野)》 1923年

そのほか、鹿子木孟郎の《震災スケッチ》といった関東大震災にまつわる作品をはじめ、藤牧義夫の傑作《隅田川両岸画巻》、エリアソンの《クリティカルゾーンの記憶(ドイツ─ポーランド─ロシア─中国─日本) no.1-6》などを目にすることができる。

展覧会概要

コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/Eye to Eye─見ること」
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
会場:東京都現代美術館 コレクション展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生 400円、高校生・65歳以上 250円、中学生以下 無料
※企画展のチケットでも観覧可

■出品予定作家
朝倉摂、安齊重男、桂ゆき、鹿子木孟郎、クサナギシンペイ、久保田成子、栗田宏一、多田美波、中園孔二、中野淳、中村宏、奈良美智、尾藤豊、福田尚代、藤牧義夫、松江泰治、松本竣介、光島貴之、宮脇愛子、柳瀬正夢、ワタリドリ計画(麻生知子、武内明子)、アンソニー・カロ、オラファー・エリアソン、モニール・ファーマンファーマイアン、アレックス・カッツ、ロイ・リキテンスタイン、リチャード・ロング、ゲルハルト・リヒター、アンディ・ウォーホル、マヤ・ワタナベ ほか

■同時期開催
・展覧会「サエボーグ『I WAS MADE FOR LOVING YOU』/津田道子『Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる』 Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展
会期:2024年3月30日(土)〜7月7日(日)
・企画展「ホー・ツーニェン エージェントのA
会期:2024年4月6日(土)〜7月7日(日)
・企画展「翻訳できない わたしの言葉
会期:2024年4月18日(木)~7月7日(日)

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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