東京国立博物館 本館では、正月企画「博物館に初もうで ウシにひかれてトーハクまいり」を、2021年1月31日(日)まで開催する。
東京国立博物館の恒例企画である「博物館に初もうで」では、干支をテーマにした作品の特集展示を実施。2021年は、干支の「丑(ウシ)」に着目して、牛にまつわる豊かな歴史と文化を所蔵作品の数々から紹介する。
牛は、力強く従順で、人びとの営みを古くより支え続けてきた。とりわけ平安時代には、貴族の生活と密着した牛車の文化を育む一方で、神の乗り物や仏教における悟りの象徴とも捉えられるなど、宗教的な部分にも関連していた。
会場では、平安時代の国宝「片輪車蒔絵螺鈿手箱」や鎌倉時代の重要文化財「 駿牛図断簡」、そして江戸時代の「袱紗 淡紅繻子地騎牛笛吹童子図」などの作品から、牛と人びととが織りなしてきた文化にふれることができる。
また、会場では、長谷川等伯による国宝「松林図屛風」をはじめ、新年の訪れにちなんだ作品も。華やかな彩色で花々や鳥を描いた「花鳥図屛風」や、続け字による書法・連綿と余白とを楽しめる国宝「古今和歌集(元永本)下帖」などを展示する。
さらに、富貴の牡丹、常緑の若松、百鳥の王とされる孔雀を鮮やかに施した「唐織 紅白段牡丹若松孔雀羽模様」や、檜扇模様を軽やかに散りばめた「振袖 白綸子地檜扇橘模様」といった華やかな着物も楽しみたい。
特集「博物館に初もうで ウシにひかれてトーハクまいり」〈事前予約制〉
期間:2021年1月2日(土)〜1月31日(日)
会場:東京国立博物館 本館特別1室・特別2室
住所:東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
※夜間開館は当面のあいだ中止
休館日:月曜日(1月11日(月・祝)は開館)、12月25日(金)〜2021年1月1日(金・祝)、1月12日(火)
観覧料:一般 1,000円、大学生 500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上は無料(入館時に年齢のわかるものを要提示)
※障がい者とその介護者1名は無料(入館時に障がい者手帳などを要提示)
■事前予約制について
・入館にはオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要
・1月2日(土)・3日(日)に限り、正門にて当日のみ有効の日時指定券(9:30~12:30、12:30~16:30、16:30~20:30〈1月2日のみ〉)を配布
※配布終了後、「日時指定券」を持っていない場合は入場不可
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)