建て替えを経て2019年11月22日(金)に開業予定の渋谷パルコに、アートとカルチャーの情報発信の場となる「パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)」(4階)と「ギャラリーエックス(GALLERY X)」(地下1階)がオープン。そのオープニングを飾る展覧会「AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION」が、オープン同日より両スペースを舞台に開催される。
本展覧会では、渋谷パルコの建て替え工事の仮囲いに美術演出として出現したコラージュアーティスト・河村康輔による作品「ART WALL」を、巨大なコラージュ作品として再び展示。同作品は、河村が漫画家・映画監督の大友克洋と共に、大友の代表作である『AKIRA(アキラ)』を再構築したものだ。
渋谷パルコ4階にオープンする「パルコミュージアムトーキョー」には、工事現場から再発掘し、時間の経過と共にダメージを受けた仮囲いを「ART WALL」を再度コラージュ作品として展示。
展示室内には、「ART WALL」がどのようにして展開されてきたかを時系列で辿る資料も展示され、渋谷の街中でどのように「ART WALL」が存在していたのかを見て取ることができる。
また、大友克洋による生の原画や、大友克洋・河村康輔によるコラボレーション原画も展示。直筆ならではの迫力を、間近に感じることができる。
さらに、作中に登場するオブジェをリアルに再現して設置。椅子に腰かけて記念撮影することも可能だ。1988年公開のアニメ版『AKIRA』で音楽を手がけた 山城祥二率いる「芸能山城組」による音楽が鳴り響く中で、作品の舞台であるネオトーキョーに入り込んだかのような体験が出来る。
一方、渋谷スペイン坂からの移転となる地下1階「ギャラリーエックス」では、巨大オブジェを展示し映像を投影するインスタレーションを実施。グラフィックデザイン・ゾーン構成並びに空間演出は、国内外の様々な企業とタッグを組むグラフィックアーティストのYOSHIROTTEN率いる「YAR」が担当する。
渋谷パルコの外壁にも、「AKIRA」のアートワークが登場。東急ハンズに面した壁には手作業で描かれたウォールペイントや、ウインドウが期間限定で展開される。