左)奥村土牛《舞妓》1954(昭和29)年 絹本・彩色 山種美術館
右)奥村土牛《醍醐》1972(昭和47)年 紙本・彩色 山種美術館
【開館50周年記念特別展】「奥村土牛 -画業ひとすじ100年のあゆみ-」が東京・広尾の山種美術館で、2016年3月19日(土)から5月22日(日)まで開催される。
奥村土牛(おくむらとぎゅう)は、画家志望であった父親のもと10代から絵画に親しみ、梶田半古の画塾で生涯の師と仰ぐ小林古径に出会う。38歳で院展初入選と遅咲きでありながらも、40代半ばから名声を高め、100歳を超えても制作に取り組んだ。また、半古や古径から学んだ「写生」や「画品」を重視する姿勢を生涯貫き、「絵を通して伝わってくるのは作者の人間性」という自らの言葉を体現するような、清らかで温かみ溢れる作品を数多く生み出した。
奥村土牛《閑日》1974(昭和49)年 紙本・彩色 東京国立近代美術館
[4/19-5/22展示]
本展では、16年ぶりに公開の初期作品《麻布南部坂》(個人蔵)、《胡瓜畑》(東京国立近代美術館 3月19日(土)~4月17日(日)展示)など、土牛芸術の源泉をたどる上で重要な初期の作品に注目したい。また、活躍の場であった院展への数々の出品作《雪の山》《聖牛》《城》などを中心に、古径を偲んで描いた《醍醐》《浄心》や、実景の丹念な写生に基づく《鳴門》といった代表作なども登場。他所蔵先から拝借した名品を含め約60点を通し、土牛の101年の生涯をたどる。質・量ともに最高峰の土牛コレクションを見れる機会へ、ぜひ足を運びたい。
【開催概要】
【開館50周年記念特別展】「奥村土牛 -画業ひとすじ100年のあゆみ-」
会期:2016年3月19日(土)〜5月22日(日)
会場:山種美術館
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(但し、3/21、5/2は開館、3/22は休館)
入館料:一般1,200円(1,000円)・大高生900円(800円)・中学生以下無料
きもの割引:会期中、きものでの来館者は、団体割引料金となる。
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
※複数の割引の併用は不可。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル) ※電話受付時間:8:00~22:00