京都の龍谷ミュージアムでは、春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 —ガンダーラから日本へ—」を、2024年4月20日(土)から6月16日(日)まで開催する。その後、東京の三井記念美術館に巡回する。
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ユーラシア各地の文化が行き交った、「文明の十字路」とも呼べる地域だ。渓谷の崖面には数多くの石窟と2体の大仏が彫られ、その周囲には「太陽神」や、バーミヤンで生まれ東アジアで広く信仰されることになった「弥勒(みろく)」の姿が、壁画であらわされていた。
バーミヤンの大仏や壁画は、2001年、イスラム原理主義組織「タリバン」によって爆破され、現在は目にすることができない。しかし、かつて日本の調査隊が撮影した写真や資料に基づいて、壁画の新たな描き起こし図が完成されている。
春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ─ガンダーラから日本へ─」では、この新たな描き起こし図の原図を展示し、太陽神と弥勒の世界を紹介。また、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって展開してゆく様子を、ガンダーラの《弥勒菩薩交脚像》、中国の《菩薩半跏思惟像》、朝鮮の《弥勒下生変相図》、そして日本の《弥勒菩薩坐像》や《弥勒曼荼羅》(ともに重要文化財)などを通してたどってゆく。
春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 —ガンダーラから日本へ—」
会期:2024年4月20日(土)〜6月16日(日)
会場:龍谷大学 龍谷ミュージアム
住所:京都府京都市下京区堀川通正面下る(西本願寺前)
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
入館料:一般 1,600円(1,400円)、高校・大学生 900円(700円)、小・中学生 500円(400円)、小学生未満 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※障がい者手帳などの所持者および介護者1名は無料(手帳またはミライロIDを受付にて要提示)
■巡回情報
・東京会場
会期:2024年9月14日(土)〜11月12日(火)
会場:三井記念美術館(東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館 7F)
【問い合わせ先】
龍谷大学 龍谷ミュージアム
TEL:075-351-2500