吉原秀明と大出由紀子が98年にグリーン(green)を設立。
吉原秀明(Hideaki Yoshihara)は1969年、東京生まれ。日本メンズアパレルアカデミーを卒業。一方、大出由紀子(Yukiko Ode)は1969年、群馬県桐生生まれ。バンタンデザイン研究所卒業。
専門学校卒業後両者はブランドでファッションの経験を積む。吉原はパタンナー、大出はスタイリストとプレスを経験する。
97年、吉原と大出が、代官山に古着屋「ボウルズ」をオープン。98年、ブランド「グリーン(green)」を立ち上げる。ファッション業界でさまざまな仕事を経験して、「みずから作る」想いが強くなってのこと。
「機能性と美」がブランドのコンセプトとしているように、シンプル、ミニマルなデザインがグリーンの特徴。その他、生地、縫製などディテールへのこだわりが非常に強い。
2006年、大出が情熱大陸に出演した際、「自分はデザイナーではなく洋服屋。」と話し、「1度着てダメになってしまうものは作らない。作りたくない」と服に対する想いを語った。このようなことから、全ての事に携わることにこだわりを持っていることや、デザイナーというよりは、職人的な気質が強い印象を受ける。
2008年、2009年S/Sと、その後の展示会を最後にブランドを休止することを発表。理由は、大出が出産・育児に専念するため。直営店の東京・恵比寿店も09年6月末でクローズ。
2013AWシーズンに、新ブランド「HYKE(ハイク)」を立ち上げ、活動を再開する。