開館25周年記念展「京都 細見美術館の名品 ─琳派、若冲、ときめきの日本美術─」が、2023年3月22日(水)より順次、大阪髙島屋、日本橋髙島屋、ジェイアール名古屋タカシマヤほかにて開催される。

細見美術館の名品を選りすぐって紹介

京都の細見美術館は、日本美術のコレクションで国内外から高い評価を受けている美術館だ。そのコレクションは、縄文・弥生時代から、平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、室町時代の水墨画や茶の湯釜、桃山時代から江戸時代にかけての茶陶や七宝、そして江戸絵画まで、年代、ジャンルともに多岐にわたっている。

細見美術館の開館25周年を記念して開催される展覧会「京都 細見美術館の名品 ─琳派、若冲、ときめきの日本美術─」では、そのコレクションから選りすぐりの作品約100件を紹介。伊藤若冲や琳派といった江戸絵画をはじめ、茶の湯の美術、仏画や荘厳具など、珠玉の作品を展示する。

若冲、初期の着色画から晩年の水墨画まで

奇想の画家として知られる伊藤若冲は、狩野派や中国古画などを独学で学んだのちに自らの表現を追求し、独創的な画風を確立した。本展では、《雪中雄鶏図》や《鶏図押絵貼屛風》など、初期の着色画から晩年の水墨画に至る若冲の作品からその表現力を紹介する。

琳派の代表的な作品

江戸初期の京都で生まれた琳派。細見美術館のコレクションには、本阿弥光悦や俵屋宗達、神坂雪佳など、琳派の系譜に連なる20名以上の作家の作品が含まれている。会場ではそのなかから、本阿弥光悦の書と俵屋宗達の下絵による《月梅下絵和歌書扇面》、尾形光琳《柳図香包》、そして酒井抱一《桜に小禽図》などの代表的な作品を選りすぐって展示する。

茶の湯の名品も

さらに、茶の湯の美術では、《志野茶碗 銘「弁慶」》や《芦屋十一面観音香炉釜》、単庵智伝《煙寺晩鐘図》などの優品を目にすることができる。

展覧会概要

開館25周年記念展「京都 細見美術館の名品 —琳派、若冲、ときめきの日本美術—」
■大阪髙島屋
会期：2023年3月22日(水)〜4月10日(月)
会場：大阪髙島屋 7階グランドホール
住所：大阪府大阪市中央区難波5-1-5
TEL：06-6631-1101
開場時間：10:00〜19:00(最終日4月10日(月)は17:00まで)
※入場はいずれも閉場30分前まで
入場料：一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金(1月21日(土)から3月21日(火・祝)まで、セブンチケット(セブンコード 098-812)、ローソンチケット(Lコード 55413)にて販売)

■日本橋髙島屋
会期：2023年4月26日(水)〜5月15日(月)
会場：日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール
住所：東京都中央区日本橋2-4-1
TEL：03-3211-4111
開場時間：10:30〜19:30(最終日5月15日(月)は18:00まで)
※入場はいずれも閉場30分前まで
入場料：一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金(1月10日(火)から4月25日(火)まで、セブンチケット(セブンコード 098-507)、ローソンチケット(Lコード 35775)にて販売)

■ジェイアール名古屋タカシマヤ
会期：2023年12月23日(土)〜2024年1月7日(日)
会場：ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階特設会場
住所：愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4
開場時間：10:00〜20:00(最終日1月7日(日)は17:00まで)
※入場はいずれも閉場30分前まで
入場料：一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は前売料金

■そのほかの巡回情報
・静岡会場
会期：2024年4月13日(土)〜5月26日(日)
会場：静岡市美術館(静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3F)
・長野会場
会期：2024年10月5日(土)～11月17日(日)
会場：長野県立美術館(長野県長野市箱清水1-4-4)