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「大阪の日本画」大阪中之島美術館で - 北野恒富や島成園など、近代大阪の日本画約150点を紹介

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大阪中之島美術館では、「開館1周年記念特別展 大阪の日本画」を、2023年1月21日(土)から4月2日(日)まで開催する。同展はその後、2023年4月15日(土)から6月11日(日)まで、東京ステーションギャラリーに巡回する。

大阪の日本画を紹介する初の大規模展

北野恒富《宝恵籠》1931年(昭和6年)頃 大阪府立中之島図書館
北野恒富《宝恵籠》1931年(昭和6年)頃 大阪府立中之島図書館

大阪は、商工業都市として発展する一方、京都や東京とは異なる文化圏を形成し、個性的な芸術文化を育んできた。江戸時代からの流れを汲む大阪の近代美術では、町人文化を背景に、伝統にとらわれない自由な表現が多彩に花開くことになる。とりわけ大正期から昭和前期にかけては、北野恒富や島成園、菅楯彦、矢野橋村など多くの画家が活躍し、画壇として隆盛を極めた。

平井直水《梅花孔雀図》1904年(明治37年) 大阪中之島美術館[展示替え予定]
平井直水《梅花孔雀図》1904年(明治37年) 大阪中之島美術館[展示替え予定]

「開館1周年記念特別展 大阪の日本画」は、大阪の日本画を紹介する初の大規模展。明治から昭和に至る近代大阪の日本画に着目し、50人を超える画家の作品約150点を一堂に集めて展示するとともに、作品が生まれた背景にも光をあてる。

大阪に花開いた人物画

北野恒富《風》1917年(大正6年) 広島県立美術館[展示替え予定]
北野恒富《風》1917年(大正6年) 広島県立美術館[展示替え予定]

明治後期から昭和初期にかけての大阪では、北野恒富とその弟子たちによって、人物画が大きく花開いた。恒富の妖艶で頽廃的な雰囲気を帯びた人物表現は当時「悪魔派」と揶揄されたものの、容貌を美しく描く美人画とは異なり、人物の内面を画面全体で表現するものであった。本展では、恒富《風》や《護花鈴》、弟子の中村貞以による《失題》など、多彩な人物画表現を紹介する。

大阪の文化を描く

菅楯彦《阪都四つ橋》1946年(昭和21年) 鳥取県立博物館[展示替え予定]
菅楯彦《阪都四つ橋》1946年(昭和21年) 鳥取県立博物館[展示替え予定]

古き良き大阪庶民の生活を温かく描きだしたのが、菅楯彦によって確立された「浪速風俗画」であった。四条派と文人画を融合させ、伝統的な風俗や風景を題材に絵を描いて自賛を入れた作風は、江戸期以来の大阪の人びとの洗練された感性と響きあい、広く人気を集めた。会場では、楯彦《阪都四つ橋》のほか、楯彦の弟子であり、その作風を受け継ぎつつも豊かな色彩感覚で同時代の風俗も積極的に描いた生田花朝による作品も目にすることができる。

新派なども

島成園《祭りのよそおい》1913年(大正2年) 大阪中之島美術館
島成園《祭りのよそおい》1913年(大正2年) 大阪中之島美術館

明治時代以降、新聞社や出版社が数多く集まった大阪には、全国から多くの画家が集まり、挿絵画家として勤務する一方で展覧会出品などの活動を行なった。また、この地では、江戸時代より女性が画家として活躍していたばかりでなく、富裕層を中心に子女に教養として絵画を習わせる傾向があり、女性の優れた画家が数多く登場することになった。本展では、大阪の日本画におけるこのような側面にも光をあて、野田九浦や島成園などの作品を展示する。

展覧会概要

「開館1周年記念特別展 大阪の日本画」
会期:2023年1月21日(土)〜4月2日(日) 会期中に展示替えあり
会場:大阪中之島美術館 4階展示室
住所:大阪市北区中之島4-3-1
開館時間:10:00〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(3月20日(月)は開館)
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、高校・大学生 1,000円(800円)、小・中学生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は、2022年12月1日(木)から2023年1月20日(金)まで販売
※障がい者手帳などの所持者(介護者1名含む)は当日料金の半額(要証明、来館当日に2階チケットカウンターにて申し出のこと)
※一般以外の料金での利用者は証明できるものを当日に提示
※作品の展示および期間は変更となる場合あり

■巡回情報
東京ステーションギャラリー
会期:2023年4月15日(土)〜6月11日(日)
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1

【問い合わせ先】
大阪市総合コールセンター
TEL:06-4301-7285 (年中無休・8:00〜21:00)

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