展覧会「杉浦非水 時代をひらくデザイン」が、静岡市美術館にて、2022年11月19日(土)から2023年1月29日(日)まで開催される。
杉浦非水は、日本におけるモダンデザイン黎明期を代表する画家だ。1876年愛媛に生まれた非水は、東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科在学中、洋画家・黒田清輝がフランスから持ち帰ったアール・ヌーヴォーの図案に魅了される。当時、洋風図案を手がける人がほとんどいなかったなか、図案家の道を歩むようになった。
1908年、三越呉服店に職を得た非水は、27年間にわたって同店のポスターやPR誌の表紙デザインなどを手がけるとともに、三越のみならず、広告やパッケージのデザイン、本の装幀にも携わっている。また、図案の研究団体結成や、多摩帝国美術学校における後進の育成など、日本のグラフィック・デザインの黎明期に幅広い活動を行なっている。
展覧会「杉浦非水 時代をひらくデザイン」は、静岡県内初となる杉浦非水の回顧展。《三越呉服店 春の新柄陳列会》や《東洋唯一の地下鉄道 上野浅草間開通》といったポスターの代表作から、図案集、書籍や雑誌の装幀、そして創作の原点となるスケッチや収集品や写真まで、300点超の作品や資料を一堂に集め、明快で洗練されたデザインを手がけた非水の全貌を紹介する。
展覧会「杉浦非水 時代をひらくデザイン」
会期:2022年11月19日(土)〜2023年1月29日(日) 会期中に一部作品の展示替えあり
[前期 11月19日(土)〜12月18日(日) / 後期:12月20日(火)〜1月29日(日)]
会場:静岡市美術館
住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階
開館時間:10:00〜19:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月9日(月・祝)は開館)、1月10日(火)、年末年始(12月28日(水)〜1月4日(水))
観覧料:一般 1,300円(1,100円)、大高生・70歳以上 900円(700円)、中学生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金(団体は来館当日に限り購入可能)
※前売券は、10月1日(土)から11月18日(金)まで販売
※障がい者手帳などの持参者および介助者原則1名は無料
※リピーター割引:2回目以降、本展の有料観覧券半券提示で当日券200円引き
【問い合わせ先】
静岡市美術館
TEL:054-273-1515 (代表)