横須賀美術館では、令和4年度第1期所蔵品展「新収蔵記念:生誕150年 矢崎千代二展」を、2022年4月9日(土)から6月26日(日)まで開催する。
矢崎千代二(やざき ちよじ)は、横須賀市出身で、パステル画の普及に尽力した画家だ。1872年に生まれた矢崎は、画業初期には油彩画を学び、東京美術学校(現・東京藝術大学)で黒田清輝に師事、当時最先端であった外光派の画風の指導を受けた。
その後矢崎は、持ち運びや速写性、発色に優れたパステル画へと転向。日本国内にとどまらず海外にも足を運び、さまざまな場所で制作を行った。
「新収蔵記念:生誕150年 矢崎千代二展」では、初期油彩画の代表作《秋の園》を筆頭に、矢崎の初期から晩年までの優品約30点を紹介。1918年頃にパステル画に本格的に転向するまで、矢崎は数多くの油彩画を手がけたものの、現存するものは少ない。《秋の園》は貴重な油彩作品であるとともに、黒田が指導した外光派の画風を高い水準で習得していることを示すものでもある。
また、《ヴェニス》や《ロンドンブリッジ》、《ハルピン風景》など、矢崎が国内外を旅して描いた作品の数々も目にすることができる。
令和4年度第1期所蔵品展「新収蔵記念:生誕150年 矢崎千代二展」
会期:2022年4月9日(土)〜6月26日(日)
会場:横須賀美術館 地階 所蔵品展示室5
住所:横須賀市鴨居4-1
開館時間:10:00〜18:00
休館日:5月9日(月)、6月6日(月)
観覧料:一般 380円(300円)、高校生・大学生・65歳以上 280円(220円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生(市内在住または在学に限る)は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者と付添者1名は無料
【問い合わせ先】
横須賀美術館
TEL:046-845-1211