青森の弘前れんが倉庫美術館では、2021年度 秋冬プログラム「りんご前線─Hirosaki Encounters」を開催。なお、3月13日(日)まで開催予定であったが、臨時休館に伴い閉幕となった。
イギリスを代表する現代アーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの新作を起点に、二部構成で展開される2021年度の展覧会。第一部の「りんご宇宙─Apple Cycle / Cosmic Seed」に続き、第二部の「りんご前線─Hirosaki Encounters」では、弘前ゆかりのアーティストの作品や、当地との出会いから生まれた作品を紹介する。
本展では、ケリス・ウィン・エヴァンスが弘前のりんごとの出会いに着想を得て制作した、巨大なネオン彫刻を第一部から継続して展示。さらに、弘前とさまざまな接点をもつアーティストの作品を、煉瓦倉庫を改修した美術館の展示空間に合わせて展示する。
出品作家は、ウィン・エヴァンスに加え、小林エリカ、斎藤麗、佐野ぬい、塚本悦雄、村上善男ら。小説やマンガ、インスタレーションなどを幅広く手がける小林エリカは、弘前とゆかりの深い祖父や父の足跡を通して、過去や加増区の歴史、弘前での個人的な旅から発展させた展示を展開する。
また、弘前出身の斎藤麗が、美術館の空間や弘前の風景に合わせてセラミックによる新作などを組み合わせたインスタレーションを展開するほか、洋画家の佐野ぬいは「原点」や「現在」、作家自身がかつて想像した「夢の美術館」などをキーワードに、展示を行う予定だ。
本展のタイトルにある「前線」とは、異なる気団の境界・交線で生じる大きな気象の変化、ないし運動の第一線などを意味する。本展ではこの言葉をキーワードに、さまざまな遭遇や対峙、交流から生まれる可能性を探るととも、弘前という地に固有な力や風土性にも光をあてる。
2021年度 秋冬プログラム「りんご前線─Hirosaki Encounters」
会期:2021年10月1日(金)〜2022年3月13日(日) 臨時休館に伴い会期終了
※当初は9月18日(土)の開幕予定であったが変更、また閉幕日も1月30日(日)から延長
会場:弘前れんが倉庫美術館
住所:青森県弘前市吉野町2-1
開館時間:9:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌平日、ただし11月23日(火・祝)は開館)、11月24日(水)、12月26日(日)〜1月1日(土・祝)、臨時休館期間
観覧料:一般 1,300円(1,200円)、大学生・専門学校生 1,000円(900円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下、弘前市内の留学生、満65歳以上の弘前市民、ひろさき多子家族応援パスポートの所持者、障がい者と付添者1名は無料
■参加アーティスト
小林エリカ、斎藤麗、佐野ぬい、塚本悦雄、村上善男、ケリス・ウィン・エヴァンス
【問い合わせ先】
弘前れんが倉庫美術館
TEL:0172-32-8950