神戸ファッション美術館×東京富士美術館 コラボ企画「絵画のドレス|ドレスの絵画」展が、東京富士美術館にて開催される。なお、2021年5月9日(日)までの会期を予定していたが、臨時休館に伴い4月24日(土)をもって終了。
ファッションをテーマにした日本初の公立美術館である神戸ファッション美術館は、18世紀から20世紀にかけての服飾作品に加えて、マネキンや靴、帽子、扇、傘といった装飾小物を幅広く収集してきた。そのスタイルは、「ロココ」「クリノリン」「アール・ヌーヴォー」など多岐にわたる。
一方で東京富士美術館は、18世紀から20世紀にかけてのフランス美術を中心に、16世紀から20世紀までの西洋絵画・写真作品を所蔵。特別展「絵画のドレス|ドレスの絵画」では、同館の絵画や写真に登場する人物がまとう“衣装”に着目し、神戸ファッション美術館が所蔵する同時代の衣装とあわせて展示する。
会場では、ティントレットといったルネサンス絵画などに始まり、貴族文化が興る18世紀から、フランス革命とナポレオンの台頭を経験し、市民生活が発達する19世紀、そして服飾文化が多様に展開する20世紀に至る作品を展示。
ヴァン・ダイクなどのバロック絵画、ヴァトーやラルジリエールといったロココ絵画、マリー=アントワネットやナポレオン1世の肖像をはじめとする19世紀の新古典主義・アカデミズムの絵画、マネやルノワール、モリゾなど19世紀後半の印象派絵画、そしてモディリアーニやウォーホルら20世紀の絵画・写真などを、衣装という視点から楽しめる。
一方で服飾作品からは、18世紀のファッションを代表する華やかなドレス《ローブ・ア・ラ・フランセーズ》を筆頭に、スカートが大きく膨らんだ19世紀半ばの「クリノリン」、19世紀後半の「バッスル」や世紀末の「アール・ヌーヴォー」など、多彩なスタイルのドレスを紹介する。
さらに、20世紀のファッションからは、ポール・ポワレの《イヴニング・ドレス》、ガブリエル・シャネルの《デイ・スーツ》、そしてクリスチャン・ディオールによる《ボウル・ガウン》などを展示。華やかなファッションと美術作品の競演を通して、西洋におけるファションの変遷を垣間見ることができそうだ。
神戸ファッション美術館×東京富士美術館 コラボ企画
「絵画のドレス|ドレスの絵画」展
会期:2021年2月13日(土)〜4月24日(土)
※5月9日(日)までの会期を予定していたが、4月25日(日)から5月11日(火)までの臨時休館に伴い変更
会場:東京富士美術館 本館 企画展示室1〜4
住所:東京都八王子市谷野町492-1
TEL:042-691-4511
休館日:月曜日
開館時間:10:00~17:00(16:30受付終了)
入場料金:大人 1,300円(1,000円)、大高生 800円(700円)、中小生 400円(300円)、未就学児 無料
※( )内は各種割引料金(20名以上の団体・65歳以上・同館SNS登録者ほか)
※土曜日は中小生無料
※障がい児者および付添者1名は半額(証明書を要提示)
※誕生日当日に来館した本人は無料(証明書を要提示、休館日の場合は適用不可)
※新館常設展示室も観覧可