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写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示

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展覧会「飄々表具─杉本博司の表具表現世界─」が、京都の細見美術館にて開催。臨時休館に伴い休止していたが、2020年5月26日(火)から再開し、会期を延長して9月6日(日)まで開催する。

杉本博司が見せる“表具”の世界

「華厳滝図」杉本博司 1997年(2005年軸装) 小田原文化財団蔵
「華厳滝図」杉本博司 1997年(2005年軸装) 小田原文化財団蔵
©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Odawara Art Foundation

《ジオラマ》《劇場》《海景》といった写真シリーズで知られる現代美術作家・杉本博司。その活動は写真だけにとどまらず、建築や庭園、古今東西の古美術の蒐集など多岐にわたる。

「素麺のゆでかげん」太田南畝(蜀山人) 江戸時代後期 個人蔵
「素麺のゆでかげん」太田南畝(蜀山人) 江戸時代後期 個人蔵

「飄々表具─杉本博司の表具表現世界─」は、京都市京セラ美術館オープンに伴う連動企画。杉本の視点から、“表具”をテーマとした展示を行う。

表具とは、布や紙、織物の骨董“古裂(こぎれ)”などを用いて作品を掛軸などに仕立てることだ。表具は美術品を保護し、引き立てるのみならず、古裂それ自体も鑑賞されるものとして愛好されてきた。杉本は古裂を用いて自身の作品や蒐集品を表具に仕立てており、これらは「杉本表具」と呼ばれている。

写真や蒐集品を「杉本表具」として展示

「罐鈴汁缶」アンディー・ウォーホール 1974年 個人蔵
「罐鈴汁缶」アンディー・ウォーホール 1974年 個人蔵

そうした表具を取りあげる本展は、全2部での構成。第一部では、《華厳滝図》をはじめとする自身の写真を、掛軸や屏風、額といったさまざまなフレームで飾った作品を展示する。

続く第二部では、細見美術館の所蔵作品と「杉本表具」をあわせて紹介。 白髪一雄の《墨筆抽象画》やアンディー・ウォーホールの《罐鈴汁缶》などを、杉本ならではの感性で表具へと仕立てた作品を、細見コレクションとともに楽しめる。

展覧会概要

展覧会「飄々表具─杉本博司の表具表現世界─」
会期:2020年5月26日(火)再開~9月6日(日) ※会期延長
※当初、2020年4月4日(土)〜6月21日(日)を予定していたが、4月9日(木)から5月25日(月)まで全館臨時休館。5月26日(火)より再開。
※展示再開後は、引き続き前期展示。展示替えスケジュールは、細見美術館公式ホームページにて告知。
※細見美術館再開に伴い、アートキューブショップ、カフェキューブも5月26日(火)より営業再開。営業時間は10:00~16:00(L.O. 15:30)。
※茶室「古香庵」・トラットリアenは、当面の間臨時休業。
会場:細見美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
TEL:075-752-5555
開館時間:10:00〜16:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
入館料:一般 1,400円、学生 1,100円
※団体受付は不可。

Photos(8枚)

写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真1 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真2 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真3 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真4 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真5 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真6 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真7 写真家・杉本博司の「飄々表具」展が京都・細見美術館で、自身の写真などを掛軸“表具”で展示|写真8

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