特別展「浮世絵の別嬪さん ─歌麿、北斎が描いた春画とともに─」が、東京・虎ノ門の大倉集古館にて、2024年4月9日(火)から6月9日(日)まで開催される。
江戸時代に花開いた浮世絵は、一般に、零細な商工業者をはじめとする庶民によって育まれた文化であった。その需要を満たしたのが、大量生産により低価格化を叶えた版画である。一方、こうした版画とは異なり、比較的裕福な町人を中心に享受されたのが、一点ものの肉筆画だ。
特別展「浮世絵の別嬪さん ─歌麿、北斎が描いた春画とともに─」は、浮世絵の肉筆画のうち、美人画に焦点を合わせた展覧会。美人画には、流派によって面貌や姿の表現に個性があるものの、肉筆画には直筆ならではの冴えを感じ取ることができる。
会場では、浮世絵が生まれる直前に手がけられた、岩佐又兵衛の《伊勢物語図》(重要美術品)から、浮世絵の開祖・菱川師宣による《紅葉下立美人図》、喜多川歌麿の《歌満くら》や葛飾北斎の《二美人図》(重要文化財)、勝川春章の《雪月花図》(重要文化財)といった著名な浮世絵師の作品まで、86件を紹介する。
特別展「浮世絵の別嬪さん ─歌麿、北斎が描いた春画とともに─」
会期:2024年4月9日(火)~6月9日(日)
[前期 4月9日(火)~5月6日(月・振) / 後期 5月8日(水)~6月9日(日)]
会場:大倉集古館
住所:東京都港区虎ノ門2-10-3(オークラ東京前)
開館時間:10:00~17:00(金曜日は19:00まで開館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌火曜日)
入館料:一般 1,500円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料
※20名以上の団体は500円引き
※障がい者手帳、被爆者手帳の提示者および同伴者1名は無料
※同会期中のリピーターは500円引き、着物(和装)での来館者は300円引き(割引の併用不可)
【問い合わせ先】
大倉集古館
TEL:03-5575-5711