「キース・ヘリング:NYダウンタウン・ルネサンス」展が、山梨の中村キース・ヘリング美術館にて2023年6月3日(土)から2024年5月6日(月)まで開催される。
キース・ヘリングは、1980年代のアメリカ美術を代表するストリート・アーティスト。彼が生きた1970年代~80年代のニューヨークは、パンク・ロックやヒップホップファッションなど新たなカルチャーの誕生に伴い、成功を目指す人々が世界中から集まる夢と希望に満ちた街であった一方、ドラッグや犯罪が蔓延し、明るさと闇が混ざり合うスリリングな街であった。
そんな80年代の激動の社会の中で生まれたへリングの作品には、命に関わる感染症との共生、児童福祉教育や人権問題をはじめとする持続可能な社会実現に向けた課題などが含まれている。
「キース・ヘリング:NY ダウンタウン・ルネサンス」展では、80年代のニューヨークにおける「アンダーグラウンド・カルチャ ー」「ホモエロティシズムと HIV・エイズ」「社会に生きるアート」「ニューヨークから世界へ」の4つの視点から、中村キース・ヘリング美術館にて収蔵するキース・ヘリングの作品を紐解いていく。
本展では、ニュー ヨークの小児病棟で患者である子どもたちのために制作された幅5mを越す作品《マウント・サイナイ病院のための壁画》を日本初公開。世界的にも34年ぶりの公開となる本作品は、へリングが子どもたちの未来のためにどのように貢献してきたのかを表す重要な作品として位置付けられている。
また、へリングが注目されるきっかけとなったニューヨーク市地下鉄で制作された「サブウェイ・ドローイング」のドキュメント写真や平面作品も展示。さらに、磯崎新が改修を担当し、ヘリングが壁画を描いたクラブ「ザ・パラディアム」を篠山紀信が撮影した写真など、ニューヨークアンダーグラウンドの盛り上がりが感じられる資料も紹介する。
【詳細】
「キース・ヘリング:NYダウンタウン・ルネサンス」
会期:2023年6月3日(土)~2024年5月6日(月)
会場:中村キース・ヘリング美術館
住所:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
休館日:定期休館日なし ※展示替え・メンテナンス等のため臨時休館する場合あり。
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
観覧料:大人 1,500円、16歳以上の学生 800円、障がい者手帳所持者 600円、15歳以下 無料
※各種割引の適用には身分証明書の提示が必要