2009年、オランピア・ル・タンが自身のブランドをスタート。2018年にブランドを休止。
オランピア ル タン(Olympia Le-Tan)はフランスのファッションブランド。
2009年、自身のアクセサリーブランド「オランピア ル タン(Olympia Le Tan)」を設立。祖母から受け継いだ刺繍と、著名なイラストレーターである父、ピエール・ル・タン(Pierre Le-Tan)の影響で得た文学に対する情熱が融合した、唯一無二のハンドバッグやミニバッグを発表。そのコレクションはフランスでハンドメイドされており、その多くが、彼女のラッキーナンバーである16個限定で制作され、バッグの裏側にはエディションが刺繍されている。
文学作品の初版の表紙を刺繍で再現したブランドのシグニチャーであるブッククラッチは、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)やナタリー・ポートマン(Natalie Portman)、クレメンス・ポエジー(Clémence Poésy)、ミシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)など、個性派の女優たちが愛用していることでも高い注目を集めた。
また、鬼才、スパイク・ジョーンズとサイモン・カーンとともに制作した、ブッククラッチでも取り入れられているフェルト刺繍を用いたストップ・モーション・アニメーション『Mourir Auprès de Toi』は、2011年、カンヌ映画祭にてプレミア上映され、ロカルノ映画祭でも正式出品された。
2012年1月、イタリアはフィレンツェで開催されたピッティWでゲストデザイナーとして招待され、イタリア文学や映画にインスピレーションを得たスペシャルコレクションを制作。ベリーニ美術館にてインスタレーションを発表した。
2012年秋冬コレクションより、プレタポルテコレクションをスタート。
2018年にブランドを休止。
オランピア・ル・タン(Olympia Le-Tan)は、ロンドン生まれ、パリ育ちのデザイナー。フランス・ベトナム人のハーフの父と、イギリス人の母を持つ。
独学でファッションを学び、シャネル(CHANEL)でカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のもと研鑽を積む。バルマン(BALMAIN)に移り、ジャイルズ・デュフォーのアシスタントを務めた後、ジャイルズとともに独立、ジャイルズ・デュフォーの立ち上げに参画した。
2018年のブランド休止後は、マーク・ジェイコブス「コンテンポラリーライン」のクリエイティブディレクターを2年間務めた。その後、ニューヨークに在住し、独立したクリエイティブディレクターとして活動している。