1828年、ピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが“パフューム&ビネガー”のブティックをオープン。
ゲラン(GUERLAIN)は、フランスの高級化粧品、フレグランスブランド。また、エステティックサロンも展開している。
200年におよぶ歴史の中で、ゲランは、フレグランス「ラ プティット ローブ ノワール」や「ロム イデアル」、ベースメイク「テラコッタ」、フェイスパウダー「メテオリット」、エイジングケアシリーズ「オーキデ アンペリアル」や「アベイユ ロイヤル」といった、アイコニックなアイテムを展開。メイクアップ製品からスキンケアアイテムまで、幅広いバリエーションを揃えている。
創業以来フレグランスにはこだわり続けている。蜂、皇室の紋章、花づなの模様が特徴的なフレグランスボトル「ビーボトル」はゲランの象徴的なデザインで、自分好みのフレグランスを詰めることができる。
メイクアップ製品は、女性の美しさを引き出し、個性を輝かせるアイテムを世に送り出している。メイクアップの開発・製作にあたり、一貫しているのは「美からインスピレーションを得る」というコンセプト。
持ち運び可能なスティック状のリップを世界で初めて発明し、近代メイクアップの歴史を変えたことでも有名。ラグジュアリーな存在感とともに、天然原料や最先端のサイエンスに基づいた効果的な製品開発へのこだわりがある。
創業者は、化学者であり、同時に石鹸製造業者、調香師でもあるピエール フランソワ・パスカル・ゲラン。1828年、ピエール・フランソワ・パスカル・ゲランが“パフューム&ビネガー”のブティックをフランス・パリにオープン。香水メーカー「メゾン ゲラン」としてパリで創業した。
初めは製品輸入を中心としていたが、徐々にフレグランス、トイレタリー製品、ビューティプロダクトなどの製品販売を開始。
1939年、パリ ・シャンゼリゼに世界初のエステティックサロンをオープン。
1853年、ナポレオン3世后、ユジェニーのための香り「オーインペリアル」を献上する。この際、皇帝から与えられた蜂の紋章は、ボトルデザインに起用。この伝統あるボトル「ビーボトル」は、現代にも引き継がれ人気を集めている。これをきっかけに、ヨーロッパ中の皇室の御用立調香師として高い評価を受け、イギリスのヴィクトリア女王、オーストリアの皇后シシーのためにフレグランスを創ることとなる。
その後、ピエール フランソワ・パスカル・ゲランの息子、エメ・ゲランが2代目調香師となる。天然香料と人工香料をブレンドし、現代香水の第1号とも言われるフレグランス「ジッキー」を発表。香水の世界にセンセーショナルを巻き起こした。
「ルール ブルー」や「ミツコ」を発表し、20世紀を代表する調香師と呼ばれた3代目ジャック・ゲランや、インド原産の原料を使用した革新的な男性用フレグランス「ベチバー」などで話題を呼んだ4代目ジャン・ポール・ゲランが、メゾンの歴史を受け継ぎ、名作ともいえる香りの数々を発表する。
2000年、メイクアップクリエイティブ・ディレクターに巨匠オリヴィエ・エショードメゾンが就任。科学研究は、フレデリック・ボンテ博士がを指揮し、自然界の最も優れた成分を徹底的に研究し、優れた効果を発揮するフォーミュラを開発。
2008年、ティエリー・ワッサーが5代目のゲランの調香師に就任。ゲラン一族以外からの初めてのパフューマーとなった。パフューマーの中心的存在とも言われるティエリーは、大胆な香りのハーモニーを奏でるのを得意とした。希少な原料を求めて世界中を駆け回り、豊かな香りを作り出した。
2011年、ホワイトニングライン「ペルル プラン」が初登場。世界初の美白製品といわれる1830年誕生の「ブラン ドゥ ペルル」の名前を受け継いだ「ペルル プラン」は、歳月をかけて一層一層白を重ねて形成される真珠に着目し、真珠と同じ多層構造を持つ肌に働きかけ、真珠のような肌を叶えるスキンケアライン。ゲラン独自の成分「ローズコンプレックス」を配合した美白美容液をはじめ、クレンジングローション、エッセンス ローション、UVベースなどを展開している。
2015年、メイクアップとスキンケア製品を製造する新工場「ラ リュッシュ」をスタート。工場名は「養蜂箱」に由来する。最先端技術と歴史が育んだ伝統技術を融合させた新施設で、日々研究と開発を行っている。