イリス ヴァン ヘルぺン(Iris Van Herpen)は、デザイナーイリス・ヴァン・ヘルぺンが手掛けるオランダのファッションブランド。職人による伝統的な手仕事と革新的なテクニック・素材を使ったクリエーションがつくりだす、フューチャリスティックなデザインが特徴。
イリス・ヴァン・ヘルぺン(Iris Van Herpen)は、1984年、オランダのワーメル生まれ。オランダ・アーネムのARTEZ(アーネム・ヴィジュアルアーツ・アカデミー)でファッションデザインを学んだあと、ロンドンのアレキサンダー・マックイーンやアムステルダムのClaudy Jongstra(クラウディ・ヨングストラ)の元でインターンシップを経験した。その後2007年に自身のブランドをスタート。
2007年、アムステルダム・ファッションウィークショーデビュー。コレクションのタイトルは「Fragile Futurity」。2008には、東京の「Mememachine Gallery」でエキシビジョンを開催した。 ,
2011年にはパリ・オートクチュールのオフィシャルゲストとして2シーズンにわたり招かれ、春夏「Escapism」、秋冬「Capriole」を発表した。
その前衛的クリエーションは他のデザイナーやアーティストなど様々なクリエーターを刺激してきた。帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)とのコラボ(2010AW)、ミュージシャンのビョーク(Björk)のアルバム「Biophilia」とシングル「Crystalline」のカバーを飾ったドレスを制作(2010AW)も話題となった。その他、舞台芸術の衣装を手がけたりもしている。
シューズブランドのユナイテッド ヌードとは2009年、2010年、2011年、2012年にコラボレーションし、「Synesthesia」、「Crystallization」、「Escapism」、「Capriole」、「Fang」というシューズが誕生した。
彼女は、「私にとってファッションとは、私自身と私の身体にとても近い、表現芸術です。私の欲望とムード、そして文化的バックグラウンドと結びついた、アイデンティティの表現と言えるものです。私のファッションは、機能性だけだったり、内容のないものだったり、単なる商業的なものだったりするものではなく、観て、そして着られるアートなのです」と自身のクリエーションについて語っている。