宇津木えりが2006-2007AWよりブランド「メルシーボークー、(mercibeaucoup,)」で東京コレクションにデビュー。
メルシーボークー、(mercibeaucoup,)は、デザイナーの宇津木えりが立ち上げた日本のファッションブランド。イッセイ ミヤケグループであるA-net Inc.(ZUCCa、メルシーボークー、ネ・ネットなどが所属)に属している。
宇津木えりは女子美術短期大学衣服デザイン教室卒。エスモードジャポン、ステュディオベルソー(フランス)でファッションデザインを学ぶ。
日本に帰国後、株式会社ユイット(イッセイ ミヤケの販売・卸売会社)等幾つかの企業にてデザイナーを務めた経験を持つが一時ファッションの道から離れ、アルバイトをするなどしていた。2000年、35歳のときBIGIに入社し再度ファッションの道にカムバック。BIGIに入社後の2001年、フラボアを設立。2005年3月末、フラボアのデザイナーを辞任。
2006年、株式会社イッセイ ミヤケのグループ会社、エイ・ネット(A-net)のバックアップで、新ブランド「メルシーボークー、(mercibeaucoup,)」を立ち上げる。メルシーボークーはフランス語で「本当にありがとう」という意味。メルシーボークー、のブランドコンセプトは、「清く、楽しく、美しく。」「きちんとしているけどちょっと笑える、主張はあるけど気どっていない」で、庶民的で遊びのあるデザインを打ち出している。ブランド名には「感謝する気持ちを大切に、日々忘れずにいたい」という思いがこめられている。
同年、メルシーボークー、の初のショップとなる路面店を東京・北青山にオープン。さらに立て続けに東京・銀座に路面店、新宿ミロード店、渋谷パルコパート1、京都河原町、原宿にショップをオープンした。
ショップの内装、雰囲気は独特。京都のショップは「おばけ屋敷な店。」をテーマ。ショップエントランスの階段もアーケード型で、真っ黒な壁にで人間の顔のようなデザインが施されている。 原宿のショップは「シールな店。」がテーマでショップ一面にシールが貼られている。
2020年7月31日をもって、宇津木えりがメルシーボークー、のデザイナーを退任。宇津木えりはメルシーボークー、を離れた後も服作りを続け、2020年内には新たな発表をする予定。
2020年秋冬コレクションをもって、ブランド休止。同じくエイ・ネットのネ・ネット、にゃーも同時にブランドを休止する。国内店舗は、2021年1月末を目途に順次閉店。