大阪の絹谷幸二 天空美術館では、特別展「不二法門(ふにほうもん)」を、2023年7月2日(日)まで開催する。
特別展「不二法門(ふにほうもん)」は、画家・絹谷幸二(きぬたに こうじ)の創作の源泉である「不二法門」の思想に着目し、絵画や立体、映像などのさまざまな作品を紹介する展覧会だ。
1943年奈良に生まれた絹谷幸二は、ヴェネツィアで古典的なフレスコ画技法を習得し、独自の様式を確立。1997年には、長野冬季五輪公式ポスター原画《銀嶺の女神》を手がけるなど、半世紀にわたって日本の現代画壇で活躍してきた。
幼少期より神仏の教えに身近にふれてきた絹谷の創作の源泉には、「不二法門」の思想があるという。これは、大乗仏教経典のひとつ『維摩経』のなかにある教えであり、「相反する概念は別々のものではなく、ひとつのものの部分である」ということを説いている。本展では、《黒谷光明寺 降臨 文殊菩薩》や《天空仁王・喝 I II》、《蒼天大地・心に浸みる悲しみ(II)》などの作品から、絹谷の基底にある「不二法門」のメッセージを紹介する。
特別展「不二法門(ふにほうもん)」
会期:2022年12月16日(金)〜2023年7月2日(日)
会場:絹谷幸二 天空美術館
住所:大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト 27F
開館時間:10:00〜18:00(金曜日・土曜日・祝前日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:火曜日(祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、年末年始(12月30日(金)〜1月3日(火))
入館料:一般 1,000円、中学・高校・大学生 600円、小学生以下 無料
※団体および障がい者割引あり
【問い合わせ先】
絹谷幸二 天空美術館
TEL:06-6440-3760 (開館時間内)