200年以上の歴史を持つノートブックに発祥し、豊富な種類のノートブックやダイアリーなどを中心に展開するイタリアブランド「モレスキン(Moleskine)」。過去にはディズニー、スターウォーズ、スヌーピーなどのキャラクターとだけでなく、メゾン マルタン マルジェラといった有名メゾンともコラボレーションしたことは、ファッション業界の人々にも人気が高く、信頼が厚いノートブランドであることを物語っている。
過去2世紀にわたり、アーティストや思想家に愛されたこの伝説的ノートブックは、日本にも多くの根強いファンを抱えている。高い知名度と人気の理由を調べるうち、「ワーキングユニット・ジャパン」というひとつの企業の存在が見えてきた。
ワーキングユニット・ジャパンの総本社は香港。他にシンガポール、中国(上海)に拠点を持つ、生活雑貨の輸入・卸売などを行うグローバル企業「ワーキングユニット」の日本支社だ。日本ではこのモレスキンの総輸入元としてだけではなく、世界から独自の視点で集めたブランドを日本の市場に届ける役割を担っている。
モレスキン人気を支えるワーキングユニット・ジャパンがどのような企業であるかを探るため、実際にオフィスを訪ね、取材を敢行。今回、広報の植山なぎささんと営業マネージャーの竹内良夫さんが取材に応じてくれた。
ワーキングユニット・ジャパンはどのように、輸入するブランドを決めていますか。
竹内さん:
私たちは、商品の背景にストーリーや確かな品質がある“クラシック”なものを取り扱うようにしています。「日常的にも特別な時にも使える、自由で、驚くほどシンプルなツールであり、最終的には個性の重要な一部になる」というモレスキンのコンセプトは私たちの理念と一致しています。
植山さん:
新たなワーキングユニットの基本コンセプトとして「フューチャー・クラシック」を掲げています。歴史的には浅く、若いブランドでも将来的に定番になるようなブランドを積極的に取り扱うことを推進しています。
これからの新定番を発掘するということですね。他にどのようなブランドを扱っているのか、教えて頂けますか。
植山さん:
もちろんです。ワーキングユニット・ジャパンはモレスキンの代理店というイメージを持つ人もいるのですが、実際には、他にも多くの魅力的なブランドを取り扱っています。人気が定着しているものとしては、フランスのレザー小物のブランド「カレ・ロワイヤル(CARRE ROYAL)」やイタリア製ガジェットケースブランド「ピジャマ(Pijama)」、そして新進のバッグブランド「セブンティ・エイト・パーセント(Seventy Eight Percent)」がその代表です。
竹内さん:
2014年春夏からはレインウエアのブランド「レインズ(RAINS)」とレディースバッグの「ミーシャ(MISHA)」、2014-15年秋冬からはバッグブランド「ミスモ(MISMO)」、「マリー・ターナー(MARIE TURNOR)」と、新しい取り扱いブランドを増やします。私たちが取り扱う主要なブランドについて、ご紹介しましょう。