企画展「The Original」21_21 DESIGN SIGHTで、世の中に深く影響を与えたデザインを紹介

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企画展「The Original」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、2023年3月3日(金)から6月25日(日)まで開催される。

約140点のプロダクトが一堂に

フェイ・トゥーグッド《ローリーポーリー》(2018年、ドリアデ)
PHOTO: <i width="1500" height="1125">UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #173)</i>, 2022 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM — フェイ・トゥーグッド《ローリーポーリー》(2018年、ドリアデ)
PHOTO: *UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #173)*, 2022 © GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM

企画展「The Original」は、世の中に深く影響を与えるデザインを「The Original」と定め、さまざまなデザインを紹介する展覧会だ。ここで「The Original」とは、必ずしもものづくりの歴史における「起源」を指し示すのではなく、多くのデザイナーを触発する魅力と影響力を備え、そのエッセンスが後世にまで受け継がれてゆくデザインと捉えられている。

プロダクト約140点を展示

左)ミケーレ・デ・ルッキ《セクレテッロ》(2016年、ユニフォー)
中央上)インゲヤード・ローマン《ウォーターカラフェセット》(2017年、木村硝子店)
右上)エンツォ・マーリ《フォルモサ》(1963年、ダネーゼ・ミラノ)
右下)ジャスパー・モリソン《ムーンティーポット》(1997年、ローゼンタール)

本展では、ディレクターにデザインジャーナリストの土田貴宏を迎え、家具や食器、テキスタイルなど、140点のプロダクトを厳選して展示。あわせて、これらのデザインの魅力を伝える写真や文章などを展示し、「オリジナル＝The Original」という考えの背景にある考え方にも光をあて、ひとつひとつのデザインの魅力を問い直す。

数々の椅子を生み出してきたフィン・ユールをはじめ、ヨーゼフ・ホフマンやミケーレ・デ・ルッキといったデザイナーや建築家たちによる作品にも注目だ。

ロングセラーや量産品となった“知られざる名作”

フランコ・アルビニ《ルイーザ》(1955/2008年、カッシーナ)
PHOTO: <i width="1125" height="1500">UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #285)</i>, 2022 © GOTTINGHAM
IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM — フランコ・アルビニ《ルイーザ》(1955/2008年、カッシーナ)
PHOTO: *UNTITLED (THE FORMS THAT DESIGNERS FIND OUT #285)*, 2022 © GOTTINGHAM
IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM

デザインの歴史を作ってきた「知られざる名作」が展示品の中に含まれることも見どころのひとつ。世界的な評価は高いものの、日本ではほとんど流通してこなかった作品を目にすることができる。そのほとんどがロングセラーもしくは復刻生産されたもので、誰しもが一度は目にしたことのある量産品だ。それらのプロダクトを「The Original」という切り口で捉えて展示する。

歴史的名品ばかりでなく、2000年以降に手がけられた最近のプロダクトも、「The Original」という切り口から同列に紹介する。

実物＆写真を併せて展示、部屋のような空間の再現も

左)ヨーゼフ・ホフマン《シリーズB(ワインデキャンタ)》(1914年、ロブマイヤー)
右上)ヴェルナー・パントン《パントノヴァ(コンケイヴ)》(1971/2019年、モンタナファーニチャー)
右下)フィン・ユール《FJ ボウル (サラダボウルスモール)》(1951年/2015年、アーキテクトメイド)
©GOTTINGHAM IMAGE COURTESY OF 21_21 DESIGN SIGHT AND STUDIO XXINGHAM

また、写真家ゴッティンガムによる展示プロダクトの写真約50点を壁面に大きく展示。実物と合わせて鑑賞することで、異なる視点で各プロダクトの魅力を発見することができる。さらに、インテリアデザイナー吉田裕美佳のスタイリングにより、部屋のような空間を再現したインスタレーションも設置。実際の生活の中でプロダクトをどのように使用するのか、その様子を体感できる仕掛けとなっている。

展覧会概要

企画展「The Original」
会期：2023年3月3日(金)〜6月25日(日)
会場：21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1＆2
住所：東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン
開館時間：10:00〜19:00(入場は18:30まで)
休館日：火曜日(3月21日(火・祝)は開館)
入館料：一般 1,400円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下無料
※1月18日(水)よりオンラインチケットの販売開始。

【問い合わせ先】
21_21 DESIGN SIGHT
TEL：03-3475-2121