展覧会「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」が、福岡の久留米市美術館にて、2022年10月29日(土)から2023年1月22日(日)まで開催される。彼らの出身地で開催の展覧会となる。東京のアーティゾン美術館でも開催された巡回展だ。
青木繁(あおき しげる)と坂本繁二郎(さかもと はんじろう)は、ともに1882年、福岡の久留米に生まれた洋画家だ。同郷のふたりは、しかし、対照的な人生を歩んだ。青木は東京美術学校(現・東京藝術大学)在学中、神話を題材とした作品で華々しくデビューし、《海の幸》などで注目されるも、晩年は九州各地を放浪。中央画壇への復帰も叶わないまま、28歳でその短い生涯を閉じることになる。
一方、坂本は青木に触発されて上京し、数年遅れてデビューした。着実に画業を積み上げ、1921年からは3年間にわたってフランスへと留学。帰国後は郷里へ戻り、87歳で亡くなるまで、馬や静物、月など、身近な存在を題材として静謐な作品を手がけた。
展覧会「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」は、66年ぶりとなる青木と坂本の二人展。青木繁の《海の幸》や《わだつみのいろこの宮》、《朝日(絶筆)》(いずれも重要文化財)、坂本繁二郎の《水より上る馬》や《能面と鼓の胴》、《幽光》など、代表作を含む約250点を通して、それぞれの初期から晩年に至る画業とふたりの交流を紹介する。
展覧会「生誕140年 ふたつの旅 青木繁×坂本繁二郎」
会期:2022年10月29日(土)〜2023年1月22日(日) 紙作品は半期展示
[前期 10月29日(土)〜12月11日(日) / 後期 12月13日(火)〜1月22日(日)]
会場:久留米市美術館 2階
住所:福岡県久留米市野中町1015
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(1月2日(月・振替休日)・9日(月・祝)は開館)、年末年始(12月29日(木)〜1月1日(日・祝))
入館料:一般 1,000円(800円)、シニア(65歳以上) 700円(500円)、大学生 500円(300円)、高校生以下 無料、前売り 600円
※( )内は15名以上の団体料金
※障害者は手帳の提示により、本人および介護者1名は一般料金の半額
※上記料金で石橋正二郎記念館も観覧可
※前売券は、チケットぴあ(Pコード 686-198)、ローソン各店(Lコード 86700)にて、会期1か月前より販売
【問い合わせ先】
久留米市美術館
TEL:0942-39-1131